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うさぎ (Rabbit) その他 緊急

抗生物質関連腸管毒素血症

Antibiotic-Associated Enterotoxemia / 抗生物質関連腸管毒素血症

概要

不適切な抗生物質(経口ペニシリン、リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン)による盲腸内細菌叢の破壊で致死的な菌交代症を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける抗生物質関連腸管毒素血症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

ウサギにおける抗生物質関連腸管毒素血症の原因: 不適切な抗生物質(経口ペニシリン、リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン)による盲腸内細菌叢の破壊で致死的な菌交代症を引き起こします。

病態生理

抗生物質関連腸管毒素血症はウサギにおける中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。

診断

特定の抗生物質投与後の急性水様性下痢・腹部膨満・ガス貯留・急速な衰弱から抗生物質関連腸管毒素血症を疑う。投与薬歴の聴取が最重要で、ペニシリン系(経口)・リンコマイシン・クリンダマイシン・エリスロマイシンが原因となる。糞便グラム染色でClostridium過増殖を確認。毒素検出で確定。CBC/生化学で脱水・アシドーシスを評価。X線で盲腸拡張を確認。ウサギの後腸発酵に依存する盲腸細菌叢が破壊され致死的Clostridium毒素血症が発生する。致死率が極めて高い。

治療

ウサギにおける抗生物質関連腸管毒素血症の治療 — 緊急疾患(積極的治療でも死亡率>50%)。原因抗生物質を直ちに中止。【原因薬剤(ウサギに経口投与禁忌)】: 経口ペニシリン系(アモキシシリン、アンピシリン)、リンコサミド系(リンコマイシン、クリンダマイシン)、マクロライド系(エリスロマイシン)、経口セファロスポリン系。注: 注射用ペニシリンGは安全 — 経口投与が盲腸フローラを破壊する。【積極的輸液療法】: IV留置(橈側/外側伏在静脈)、乳酸リンゲル液10-15 mL/kg/hrでショック蘇生。維持: 50-100 mL/kg/日SC/IV。pH<7.2で重炭酸Na補正。【盲腸フローラ回復】: コレスチラミン2g/20mL水 PO q8h(Clostridium毒素吸着)。トランスファウネーション: 健康ドナーウサギの新鮮盲腸便(1-2 mL懸濁液PO)— フローラ回復のゴールドスタンダード。【抗菌薬(二次敗血症時)】: メトロニダゾール20 mg/kg PO q12h(Clostridium標的)。エンロフロキサシン10-20 mg/kg SC q12h。【消化管運動促進】: メトクロプラミド0.5-1.0 mg/kg PO/SC q6-8h。シサプリド0.5-1.0 mg/kg PO q8-12h。【疼痛管理】: メロキシカム0.5-1.0 mg/kg PO/SC q24h。ブプレノルフィン0.01-0.05 mg/kg SC q6-8h。【栄養支持】: チモシー牧草を可能な限り早期に無制限提供(盲腸フローラ回復に必須)。強制給餌Critical Care 10-20 mL/kg q6-8h。絶対に絶食させない。【モニタリング】: 体温q2-4h(低体温は重篤な徴候)。血糖値。糞便産生。予後は慎重〜不良 — 超急性例は治療にもかかわらず24-48時間以内に死亡しうる。参考文献: Harcourt-Brown (2002); DeCubellis & Graham (2013).

予防

抗生物質関連腸管毒素血症の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。

予後

抗生物質関連腸管毒素血症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 エンロフロキサシン 💊 メトロニダゾール 💊 クリンダマイシン 💊 ペニシリンG 💊 アンピシリン 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 メトクロプラミド 💊 リンコマイシン

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