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うさぎ (Rabbit) その他 重度

カルシフィラキシス

Calciphylaxis / カルシフィラキシス

概要

腎不全とカルシウム不均衡に関連する稀な血管石灰化障害で、皮膚壊死と潰瘍を引き起こします。

主な症状

無気力 疼痛 皮膚壊死 潰瘍形成 体重減少

原因

ウサギにおけるカルシフィラキシスの原因: 腎不全とカルシウム不均衡に関連する稀な血管石灰化障害で、皮膚壊死と潰瘍を引き起こします。

病態生理

カルシフィラキシスはウサギにおける栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。

治療

ウサギでは稀な疾患 — 慢性腎不全とカルシウム・リン不均衡に関連(ウサギ特異的: ウサギは余剰カルシウムを腎臓から排泄するため特に罹患しやすい)。基礎腎疾患の治療: 積極的SC/IV輸液(乳酸リンゲル液 100-150 mL/kg/日)で腎灌流を改善しカルシウム排泄を促進。食事性カルシウム制限: アルファルファベースからチモシー牧草ベースの食事に変更(低カルシウム)、カルシウム豊富なサプリメントを排除、ケール/ブロッコリー/パセリを減少。高リン血症にはリン結合剤: 水酸化アルミニウム 30-90 mg/kg PO 食事時。壊死性皮膚病変の創傷ケア: 愛護的デブリードマン、wet-to-dryバンデージ、スルファジアジン銀 1%クリーム局所塗布。チオ硫酸ナトリウム 250-500 mg/kg IV 30-60分かけて希釈投与(ウサギでのデータ限定、ヒトのカルシフィラキシス治療から外挿 — 慎重に使用)。疼痛管理: ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q6-8h(病変は極めて有痛性)+ メロキシカム 0.3-1.0 mg/kg PO/SC q24h(腎機能低下時は慎重に)。消化管サポート: チモシー牧草自由摂食、食欲不振時は強制給餌。イオン化カルシウム、リン、BUN、クレアチニンを48-72h毎にモニタリング。二次的創傷感染に抗菌薬: エンロフロキサシン 10-20 mg/kg PO/SC q12h(経口ペニシリンは絶対禁忌)。予後注意 — 基礎腎疾患の可逆性に依存。参考文献: Harcourt-Brown (2013) Vet Clin Exot Anim. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

カルシフィラキシスの予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。

予後

カルシフィラキシスの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 水酸化アルミニウム 💊 スルファジアジン 💊 スルファジアジン銀 💊 スルファジアジン銀1%クリーム 💊 スルファジアジン銀1%クリーム

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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