クロストリジウム性腸毒血症(ウサギ)
概要
ウサギにおける細菌性の消化器系疾患。クロストリジウム性腸毒血症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
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臨床徴候
発熱、局所の腫脹・発赤・熱感・疼痛、膿性分泌物、無気力、食欲不振、白血球数増加。臓器特異的な徴候は罹患臓器系に依存する。
原因
C. spiroforme/C. perfringens。高炭水化物食・抗菌薬使用後の腸内細菌叢異常。ウサギに禁忌の抗菌薬(アンピシリン経口・リンコマイシン・クリンダマイシン等)。
病態生理
Clostridium spiroforme/perfringensの腸管内毒素産生→腸粘膜壊死→重度水様下痢→脱水→急性死亡。抗菌薬使用後の腸内細菌叢撹乱が最大のリスク因子。
診断
クロストリジウム性腸毒血症(ウサギ)の診断は臨床徴候、詳細な病歴、身体検査に基づく。推奨される検査: 細菌培養・感受性試験 (Culture & Sensitivity), 全血球計算 (CBC), 血液生化学検査 (Blood Chemistry Panel), グラム染色 (Gram Stain)。ウサギにおける類似の臨床徴候を呈する他疾患との鑑別が必要である。
治療
ウサギにおけるクロストリジウム感染症: ① 第一選択: メトロニダゾール 15-25 mg/kg PO q12h × 5-10日 (神経毒性に注意、長期投与は避ける)、または アモキシシリン 11-22 mg/kg PO q12h(C. perfringens)。② C. difficile: バンコマイシン 10 mg/kg PO q8h × 7-10日(耐性例)。③ 重症腸毒血症: 抗毒素血清(入手可能な場合)、輸液・電解質補正、嫌気性ショック対応。④ 食事性管理: 高繊維食、急激な食変えを避け、プロバイオティクスで腸内細菌叢回復。⑤ 草食動物(ウサギ・モルモット)はC. difficile腸炎リスクが極めて高い—ペニシリン系・セファロスポリン系経口禁忌。⑥ 環境芽胞対策: 次亜塩素酸1:10で消毒、乾燥環境維持。
予防
ウサギに安全な抗菌薬の選択(エンロフロキサシン・トリメトプリム)。高繊維食。禁忌抗菌薬の回避。
予後
ウサギにおけるクロストリジウム性腸毒血症の予後は病原体の毒力・宿主免疫状態・治療開始時期・基礎疾患の有無により大きく異なる。早期診断と適切な抗病原体療法・支持療法により多くの感染症は良好な予後となる。宿主の免疫抑制・若齢・高齢・多臓器不全併発例は予後不良となりうる。再発・慢性化・薬剤耐性発現も予後に影響する重要因子である。
関連する薬品
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