ウサギコロナウイルス腸炎(ウサギ)
概要
ウサギにおけるウイルス性の消化器系疾患。ウサギコロナウイルス腸炎は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
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臨床徴候
発熱、無気力、食欲不振、鼻汁・眼脂、呼吸器症状、下痢・嘔吐(指向性により異なる)、リンパ節腫大、脱水。種特異的徴候として皮膚病変、神経症状、出血が見られることがある。
原因
ウサギ腸管コロナウイルス。糞口感染。
病態生理
ウサギコロナウイルスの腸管感染→下痢。通常軽症だが幼ウサギで重症化リスク。
診断
ウサギコロナウイルス腸炎(ウサギ)の診断は臨床徴候、詳細な病歴、身体検査に基づく。推奨される検査: PCR検査 (PCR Test), 血清抗体検査 (Serology / Antibody Test), 全血球計算 (CBC), ウイルス分離培養 (Virus Isolation)。ウサギにおける類似の臨床徴候を呈する他疾患との鑑別が必要である。
治療
ウサギにおけるウサギコロナウイルス腸炎(ウサギ): 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング、入院ケージは漂白剤1:32で消毒。② 支持療法: 輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温26-28℃、シリンジ給餌(Critical Care)。③ 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12-24h(草食種に経口β-ラクタムは禁忌)。④ 鎮痛: メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h、ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q8-12h。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 ペニシリン系・セファロスポリン系の経口投与は腸内細菌叢を破壊し致死的になるため禁忌。
予防
環境衛生。支持療法。
予後
軽度は支持療法(輸液、保温、強制給餌)で予後良好。重度脱水の子ウサギは急速に悪化し予後注意。二次感染予防にエンロフロキサシン(5 mg/kg PO q12h)。段階的離乳と衛生管理が予防の柱。【経口ペニシリン禁忌】 (Harcourt-Brown F. 2014)。
関連する薬品
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