💊 ブプレノルフィン
Buprenorphine / ブプレノルフィン
作用機序
部分的μオピオイド作動薬。天井効果のある中等度~良好な鎮痛作用。
Partial mu-opioid agonist; provides moderate to good analgesia with ceiling effect.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 0.01-0.03 mg/kg 静注/筋注/皮下 6-8時間毎; 持続型: 0.12 mg/kg 皮下 72時間毎 | 中等度の疼痛に有効。長時間作用型製剤あり。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 0.01-0.03 mg/kg 静注/筋注 6-8時間毎; 0.01-0.03 mg/kg 口腔粘膜 6-8時間毎 | 猫の鎮痛薬のゴールドスタンダード。猫では口腔粘膜吸収が優れている。 |
| 馬 Horse |
✓ 可 | 0.005-0.01 mg/kg 静注 6-12時間毎 | 馬では使用頻度が低い。興奮を引き起こすことがある。 |
| うさぎ Rabbit |
✓ 可 | 0.03-0.05 mg/kg 皮下/静注 6-8時間毎 | ウサギに優れた鎮痛薬 |
| ハムスター Hamster |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 皮下 8-12時間毎 | 周術期鎮痛。摂食量が減少する場合がある |
| モルモット Guinea Pig |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 皮下/筋注 8-12時間毎 | 周術期の良好な鎮痛効果 |
| チンチラ Chinchilla |
✓ 可 | 0.05 mg/kg 皮下 8-12時間毎 | 周術期鎮痛 |
| ハリネズミ Hedgehog |
✓ 可 | 0.01-0.05 mg/kg 皮下/筋注 8-12時間毎 | 周術期鎮痛 |
| フクロモモンガ Sugar Glider |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 皮下 8-12時間毎 | (小型哺乳類データから推定) 周術期鎮痛。摂食量が減少する場合がある |
| デグー Degu |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 皮下 8-12時間毎 | (小型げっ歯類データから推定) 周術期鎮痛。摂食量が減少する場合がある |
| 鳥 Bird |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 筋注 8-12時間毎 | 鳥種による効果の差が大きい |
| インコ Parakeet |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 筋注 8-12時間毎 | (鳥類データから推定) 鳥種による効果の差が大きい |
| オウム Parrot |
✓ 可 | 0.05-0.1 mg/kg 筋注 8-12時間毎 | (鳥類データから推定) 鳥種による効果の差が大きい |
| 爬虫類 Reptile |
✓ 可 | 0.02-0.1 mg/kg 筋注/皮下 24時間毎 | 爬虫類での有効性データは限定的 |
| リクガメ Tortoise |
✓ 可 | 0.02-0.1 mg/kg 筋注/皮下 24-48時間毎 | μオピオイド。カメ類では有効性にばらつきがある |
| ヘビ Snake |
✓ 可 | 0.02-0.1 mg/kg 筋注 24-48時間毎 | μオピオイド受容体作動薬。一部の種でより有効 |
| トカゲ Lizard |
✓ 可 | 0.02-0.1 mg/kg 筋注/皮下 24時間毎 | (爬虫類データから推定) 爬虫類での有効性データは限定的 |
主な副作用
- ⚠️ 鎮静
- ⚠️ 呼吸抑制(軽度)
- ⚠️ 不快感
- ⚠️ 消化管運動低下
禁忌・注意
🚫 完全μ作動薬オピオイドとの併用(効果を減弱させる可能性)。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| pure mu agonists | 完全μ作動薬の鎮痛を部分的に拮抗する可能性 |
| other CNS depressants | 鎮静・呼吸抑制の相加作用 |
| MAOIs | 致死的な相互作用の可能性。避ける |
この薬が使われる疾患
急性腎不全 うさぎ
急性腎不全 チンチラ
アデノウイルス感染症 モルモット
抗生物質関連腸管毒素血症 うさぎ
大動脈血栓塞栓症 猫
誤嚥性肺炎 うさぎ
細菌性腸炎(クロストリジウム性) チンチラ
細菌性肺炎 うさぎ
バルーン症候群 ハリネズミ
嘴骨折(インコ) インコ
鼓脹症(胃拡張) モルモット
鼓腸症 チンチラ
Bsal潰瘍性皮膚疾患(ファイアサラマンダー) 両生類
犬ジステンパー フェレット
犬ジステンパー - 神経相 フェレット
犬パルボウイルス感染症 犬
盲腸捻転 チンチラ
チンチラ陰茎毛輪(毛輪パラフィモーシス) チンチラ
クロストリジウム腸炎 フェレット
サイトークスゾーン・フェリス(急性サイトークスゾーン症) 猫
横隔膜ヘルニア 猫
横隔膜ヘルニア うさぎ
播種性血管内凝固症候群 猫
難産 猫
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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