ティザー病
概要
クロストリジウム・ピリフォルメによる急性で致死的な感染症。壊死性肝炎と腸炎を引き起こし、若いまたはストレス下のウサギに多いです。
主な症状
原因
ウサギにおけるティザー病の原因: クロストリジウム・ピリフォルメによる急性で致死的な感染症。壊死性肝炎と腸炎を引き起こし、若いまたはストレス下のウサギに多いです。
病態生理
ティザー病はウサギにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
ティザー病(Clostridium piliforme)は治療開始前に致死的となることが多く、剖検で診断される症例が大半。生前診断例の治療: オキシテトラサイクリン10 mg/kg PO q12hまたはクロラムフェニコール50 mg/kg PO q12h(C. piliformeは偏性細胞内寄生菌のため抗菌薬選択肢が限定的)。メトロニダゾール20 mg/kg PO q12hを嫌気性菌カバーとして併用。積極的IV晶質液輸液(初期10 mL/kg/hr)で脱水・エンドトキシンショック対策。デキストロース補給(IV液に2.5-5%添加) — 劇症肝壊死による低血糖が頻発。肝保護療法: SAMe 20 mg/kg PO q24h+シリマリン4-15 mg/kg PO q8-12h。メロキシカム0.3-0.5 mg/kg SC q24hで疼痛管理。Critical Care(Oxbow)q4-6hでシリンジ給餌 — GI運動維持が重要。呼吸困難時は酸素投与。血糖・肝酵素・体温を頻回モニタリング。経口ペニシリンは絶対禁忌(致死的腸内細菌叢破壊)。離乳期ウサギ(4-8週齢)と免疫抑制個体が最も感受性が高い。ストレスが主要誘因 — 過密飼育、輸送、併発疾患、コルチコステロイド使用。芽胞は環境中1年以上生存 — 1%次亜塩素酸ナトリウムによる徹底消毒が必要。確定診断は肝細胞内菌体の証明(Warthin-Starry銀染色)またはPCR。参考文献: Percy & Barthold (2007), Quesenberry & Carpenter 4th ed. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
ティザー病の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ティザー病の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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