腸内寄生虫症
Intestinal Parasites / 腸内寄生虫症
概要
消化管に寄生する線虫や原虫で、栄養を奪い消化管を刺激します。
主な症状
食欲不振
腹部膨満
下痢
嘔吐
体重減少
原因
回虫(Toxocara canis)、鉤虫(Ancylostoma caninum)、鞭虫(Trichuris vulpis)、条虫(Dipylidium caninum)、コクシジウム、ジアルジア。糞口感染が主経路。子犬は経胎盤・経乳感染あり。
病態生理
経口・経皮感染→消化管粘膜への付着・穿入→栄養吸収障害・粘膜損傷・出血。回虫は腸管内腔で栄養を奪い、鉤虫は吸血による貧血、鞭虫は大腸粘膜炎症、条虫は栄養吸収競合を引き起こす。大量感染時は腸閉塞のリスク。
治療
Dogにおける腸内寄生虫症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
月1回の広域駆虫薬(イベルメクチン・ミルベマイシン・フェンベンダゾール系)、子犬は2週齢から2週間隔で駆虫、年1〜2回の糞便検査、環境の糞便除去、ノミ駆除(条虫予防)。
予後
予後は毒性物質の種類、摂取量、曝露から治療開始までの時間、臓器障害の程度に大きく依存する。早期の除染処置(催吐・胃洗浄・活性炭投与)と積極的な支持療法により多くの急性中毒は良好な転帰を示す。肝壊死や腎不全を呈する重症例では予後不良となりうる。慢性中毒では臓器損傷が不可逆的な場合があり、長期的な機能モニタリングが必要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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