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犬 (Dog) 軽度

肝臓病(肝障害)

Liver Disease / 肝臓病(肝障害)

概要

急性または慢性の肝細胞障害による消化・解毒・合成機能の低下。慢性肝炎はコッカースパニエル、ドーベルマン、ラブラドール、ベドリントンテリアに好発。黄疸、腹水、肝性脳症が進行した肝不全の三大徴候。

主な症状

appetite loss bloated abdomen excessive thirst lethargy vomiting weight loss

原因

慢性肝炎(免疫介在性、銅蓄積性、特発性)、急性肝障害(薬物性、中毒性)、門脈体循環シャント(先天性/後天性)、肝腫瘍、胆管疾患、感染症(レプトスピラ等)。ベドリントンテリアの銅蓄積症は常染色体劣性遺伝。

病態生理

肝細胞障害→ALT・AST上昇。胆汁うっ滞→ALP・GGT上昇・高ビリルビン血症(黄疸)。合成機能低下→低アルブミン血症→腹水・浮腫。凝固因子合成低下→出血傾向。アンモニア代謝障害→高アンモニア血症→肝性脳症(神経症状)。慢性肝炎→線維化→肝硬変への進行。

治療

原因に応じた治療。慢性肝炎:免疫抑制療法(プレドニゾロン±アザチオプリン)、ウルソデオキシコール酸(15mg/kg/日、肝保護・利胆)、SAMe(肝細胞保護)、銅蓄積症にはD-ペニシラミン+低銅食。肝性脳症:低タンパク食、ラクツロース(高アンモニア血症軽減)、メトロニダゾール。腹水:フロセミド+スピロノラクトン、ナトリウム制限。

予防

肝毒性薬物の注意深い使用、中毒物質への暴露回避、好発品種での定期的肝機能検査。

予後

慢性肝炎:早期治療で数年の生存が可能。肝硬変に進行した場合は予後不良。急性肝障害:原因除去と支持療法で回復可能な場合がある。銅蓄積症:キレート療法で進行抑制可能。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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