← トップへ戻る
犬 (Dog) 感染症 軽度

トキサスカリス感染症

Toxascaris Infection / トキサスカリス感染症

概要

トキサスカリス回虫による腸管感染で、子犬と成犬に栄養不良を引き起こします。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示す犬の他の疾患を確認できます

原因

犬の回虫症は消化管内寄生線虫(イヌ回虫 Toxocara canis/ネコ回虫 T. cati/馬回虫 Parascaris 等)による。虫卵の経口摂取、経乳・経胎盤感染、待機宿主の捕食で感染する。

病態生理

幼虫は体内移行(肝・肺)を経て小腸で成虫となり、栄養を奪って発育不良・腹部膨満・削痩・下痢を起こす。多数寄生では腸閉塞・腸穿孔を招き、幼虫移行はヒトの内臓幼虫移行症の原因ともなる。

治療

犬におけるトキサスカリス感染症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

犬におけるトキサスカリス感染症の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。

予後

犬におけるトキサスカリス感染症の予後は病原体の毒力・宿主免疫状態・治療開始時期・基礎疾患の有無により大きく異なる。早期診断と適切な抗病原体療法・支持療法により多くの感染症は良好な予後となる。宿主の免疫抑制・若齢・高齢・多臓器不全併発例は予後不良となりうる。再発・慢性化・薬剤耐性発現も予後に影響する重要因子である。

関連する薬品

💊 イベルメクチン 💊 フェンベンダゾール 💊 ピランテルパモ酸塩 💊 ピランテルパモ酸塩

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

感染症の他の疾患(犬)

犬の全疾患を見る →

VetDictで犬の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

腸内寄生虫症 (共通5症状) リンパ管拡張症 (共通5症状) アジソン病(副腎皮質機能低下症) (共通4症状) 肝臓病(肝障害) (共通4症状) ジアルジア症 (共通4症状) 炎症性腸疾患(IBD) (共通4症状) 回虫症(トキソカラ) (共通4症状) 肝細胞がん (共通4症状)
📋 犬の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。