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犬 (Dog) 感染症 軽度

ジアルジア症

Giardiasis / ジアルジア症

概要

ジアルジア原虫による腸管寄生虫感染症で、慢性下痢を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

犬におけるジアルジア症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。

原因

G. duodenalis。糞口感染。汚染水・環境から嚢子を摂取。犬の保菌率は5〜15%。子犬・多頭飼育環境に多い。人獣共通(遺伝子型による)。

病態生理

Giardia duodenalisの小腸粘膜定着→絨毛の微絨毛障害→吸収不良→間欠的軟便〜水様下痢。嚢子形態で環境中に排出・長期生存。

診断

犬のジアルジア症の診断は糞便検査と抗原検査に基づく。SNAP Giardia抗原検査: 感度92%、特異度99%、迅速診断の第一選択。糞便直接塗抹(新鮮便): Giardia栄養体の運動性観察(梨型、8-15 μm)。硫酸亜鉛遠心浮遊法: シストの検出。連続3日間の検査が推奨(間欠的排出のため1回の検査では感度60-70%)。糞便PCR: 遺伝子型の同定(Assemblage A/Bはヒトと共通の人獣共通感染型)。鑑別: 食事性下痢、IBD、EPI、その他の腸内寄生虫。子犬・若齢犬・集団飼育環境で好発。無症候性キャリアも多く、下痢症状がある場合にのみ治療が推奨。

治療

犬鞭毛原虫感染症(Giardia、Tritrichomonas): ① Giardia: フェンベンダゾール 50 mg/kg PO q24h × 3-5日(再発時5日)、メトロニダゾール 15-25 mg/kg PO q12h × 5-7日、または併用。② Tritrichomonas(猫慢性下痢の重要原因): ロニダゾール 30 mg/kg PO q24h × 14日(保険適用外、薬剤師調剤)。③ 沐浴で被毛のシスト除去、家族の手洗い徹底(人獣共通)。④ 環境消毒は塩素系(漂白剤1:32)、紫外線照射。⑤ 多頭飼育では全頭スクリーニング・治療を推奨。

予防

フェンベンダゾール(50mg/kg/日、3〜5日間)。環境の清掃・消毒。四級アンモニウム化合物が有効。

予後

犬におけるジアルジア症の予後は寄生虫種・寄生数・宿主免疫状態・治療反応性により異なる。早期発見と適切な駆虫薬投与により多くの寄生虫症は良好な予後だが、重度感染・心血管寄生虫・血液寄生虫では治療反応が遅延する。再感染予防のための環境管理・媒介動物制御の継続が長期予後を左右する。免疫不全状態では治療抵抗性となるため、基礎疾患管理も並行する。

関連する薬品

💊 メトロニダゾール 💊 フェンベンダゾール

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