犬アデノウイルス1型
概要
犬伝染性肝炎ウイルスで肝臓の炎症、角膜浮腫(ブルーアイ)、凝固障害を引き起こします。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す犬の他の疾患を確認できます
原因
犬アデノウイルス1型。感染犬の尿・唾液・糞便から排泄。ワクチン未接種犬、1歳未満がリスク高。CAV-2ワクチンがCAV-1に交差防御を与える。
病態生理
CAV-1の経口鼻感染→扁桃リンパ組織で増殖→ウイルス血症→肝細胞・血管内皮への親和性→肝細胞壊死・DIC。回復期の免疫複合体沈着→角膜浮腫(「ブルーアイ」:前部ぶどう膜炎)。重症型は劇症肝炎で24〜48時間以内に死亡。
治療
犬における犬アデノウイルス1型の治療: 特異的抗ウイルス薬は限定的—支持療法と二次感染予防が中心。① 輸液療法: 等張晶質液 60-80 mL/kg/日 IV(脱水補正+維持)。重症は90 mL/kg初期ボーラス。② 制吐剤(消化器症状時): マロピタント 1 mg/kg IV/SC q24h、オンダンセトロン 0.5 mg/kg IV q8h。③ 二次性細菌感染予防: アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h、または ドキシサイクリン 5-10 mg/kg PO q12h(呼吸器症状時)。④ 食欲増進: カプロモレリン 3 mg/kg PO q24h、ミルタザピン 0.6 mg/kg PO q24h。⑤ 隔離(感染力が消失するまで)、ケージ消毒(次亜塩素酸1:32、エンベロープウイルスはエタノール70%でも可)。⑥ ワクチン未接種個体の同居動物にはコアワクチン接種を検討。AAHA/AAFP Vaccination Guidelines参照。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
コアワクチン(CAV-2含有5種/7種ワクチン)の適切な接種。
予後
超急性型は致死率>90%。急性型は積極的支持療法(輸液、血漿、DIC管理)で生存率50-70%。blue eyeは通常2-3週間で自然消退。コアワクチン(CAV-2使用、CAV-1との交差防御)が最も効果的な予防法 (Greene CE. 2012)。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(犬)
VetDictで犬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。