肝膿瘍
概要
肝実質内の局所的な膿の集積で、通常は上行性胆道感染または血行性感染が原因です。
主な症状
原因
胆管炎/胆嚢粘液嚢腫に続発(最多)、門脈経由の腸管感染播種、異物穿通(胃腸管異物の肝臓への穿入)。免疫抑制犬(DM・クッシング)にリスク。腹部エコーで低エコー病変。
病態生理
肝実質内への細菌侵入→膿瘍腔の形成。感染経路:(1)上行性胆道感染(胆管炎に続発)、(2)門脈性(腸管感染からの播種)、(3)肝動脈性(菌血症)、(4)直接浸潤(外傷・手術後)。E. coli、Clostridium、嫌気性菌の混合感染。破裂→腹膜炎。
治療
長期抗菌薬+外科的ドレナージ。抗菌薬:アモキシシリン/クラブラン酸(20 mg/kg PO q12h)+メトロニダゾール(10-15 mg/kg PO q12h)×4-8週。エコーガイド下穿刺吸引またはドレーン留置。大型/多発は開腹下デブリドマン。培養に基づく抗菌薬選択。SAMe+UDCA肝保護。原因精査(胆管炎、門脈循環異常、腹腔内感染)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
胆嚢・胆管疾患の早期管理。培養に基づく長期抗菌薬療法(4〜8週間)。大型膿瘍はエコーガイド下ドレナージまたは外科的切除。
予後
予後は損傷の重症度、罹患部位、合併症の有無、治療開始の迅速さに依存する。軽度の軟部組織損傷は適切な処置により完全治癒が期待できる。重度の多発外傷や臓器損傷では初期の集中治療が生存を左右する。骨折の多くは適切な整復と固定により機能的回復が得られるが、神経損傷を伴う場合や開放骨折では予後が慎重となる。リハビリテーションが機能回復に重要である。
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