エールリヒア症
概要
マダニ媒介のリケッチア感染症で、発熱・倦怠感・血球異常を引き起こします。
主な症状
原因
Ehrlichia canis(最多、マダニRhipicephalus sanguineus媒介)。日本では西日本を中心に分布。輸入犬・沖縄に多い。慢性キャリア犬が感染源。ジャーマンシェパードは慢性期への進展リスクが高い。
病態生理
マダニ(Rhipicephalus sanguineus)刺咬→Ehrlichia canisが単球・マクロファージに感染→細胞内で封入体(morula)を形成→3相の経過:急性期(1〜3週間:発熱・リンパ節腫大・血小板減少)→無症候キャリア期(数ヶ月〜数年:脾臓でのEhrlichia持続感染)→慢性期(汎血球減少・骨髄低形成・出血傾向→致死的)。免疫複合体沈着→多発性関節炎・糸球体腎炎。
治療
Dogにおけるエールリヒア症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
マダニ駆除薬(イソキサゾリン系)の通年投与、散歩後のマダニチェック、海外渡航犬のスクリーニング(4DxSNAP検査)。
予後
予後は寄生虫の種類、感染負荷量、宿主の全身状態、治療への反応性に依存する。多くの寄生虫感染は適切な駆虫薬投与により良好な予後が期待できる。重度の感染(大量寄生・臓器移行症)では臓器障害が残存する場合がある。フィラリア症など心血管系に影響する寄生虫では長期的な合併症管理が必要となる。再感染予防が長期的予後改善の鍵である。
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