レプトスピラ症
Leptospirosis / レプトスピラ症
概要
Leptospira interrogansを原因とする人獣共通感染症。急性腎不全および肝不全を引き起こす。野生動物の尿に汚染された水や土壌との接触で感染。秋〜冬の降雨後に多い。都市部でも増加傾向にあり、公衆衛生上も重要。
主な症状
appetite loss
excessive thirst
excessive urination
fever
lethargy
vomiting
原因
Leptospira interrogans(L. canicola, L. icterohaemorrhagiae, L. pomona, L. grippotyphosa等)。感染動物(ネズミ、野生動物)の尿に汚染された水・土壌との接触。外飼い犬、狩猟犬、水辺活動犬がハイリスク。人にも感染する(人獣共通感染症)。
病態生理
経皮・経粘膜感染→レプトスピラ血症→腎尿細管上皮への定着→間質性腎炎→急性腎障害(AKI)。肝臓では肝細胞の腫大・胆汁うっ滞→黄疸。血管内皮障害→出血傾向、肺出血。感染犬は回復後も数ヶ月間尿中にレプトスピラを排菌し、感染源となる。
治療
急性期:ペニシリン系(アンピシリン20mg/kg IV TID)で菌血症を制御→その後ドキシサイクリン(5mg/kg BID 2〜3週間)で腎排菌を停止。支持療法:AKIに対する積極的輸液(乏尿期の管理が重要)、電解質補正、制吐薬、必要時に透析。肝障害に対する支持療法。飼い主への感染リスク説明(手洗い、尿の取り扱い注意)。
予防
ワクチン接種(4価レプトスピラワクチン、年1回)。汚染水域への暴露回避。野生動物との接触制限。
予後
早期治療で生存率80〜90%。乏尿性AKI合併例は予後が劣る(透析が必要な場合あり)。肺出血型(LPHS)は致死率が高い。腎機能の完全回復は症例による。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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