アナプラズマ症
概要
マダニ媒介の細菌感染症で、関節痛・発熱・血小板異常を引き起こします。
主な症状
原因
Anaplasma phagocytophilum(Ixodes属マダニ媒介、北半球に分布)、A. platys(R. sanguineus媒介)。日本ではA. phagocytophilumの報告あり。ライム病・バベシア症との共感染に注意。4DxSNAP検査でスクリーニング可能。
病態生理
A. phagocytophilum:マダニ(Ixodes属)刺咬→好中球に感染→morula形成→免疫介在性血小板減少・多発性関節炎→発熱・跛行・血小板減少。A. platys:血小板に感染→周期的血小板減少症。多くは急性期のみで自然治癒するが、免疫抑制犬では重症化。Lyme病との重複感染(同じIxodes属マダニ媒介)がある。
治療
ドキシサイクリン(5 mg/kg PO q12h 28日間)が第一選択。臨床症状は通常24-48時間以内に改善。重症例(血小板減少、出血傾向):入院管理+輸液+必要に応じ輸血。NSAIDs:関節痛にメロキシカム(0.1 mg/kg PO q24h)短期間。ミノサイクリン(5 mg/kg PO q12h)はドキシサイクリンの代替。予防:ダニ予防薬(イソキサゾリン系:フルララネル、アフォキソラネル等)の通年投与。環境管理(ダニ生息地の回避、散歩後のダニチェック)。A. phagocytophilumとA. platysで臨床像が異なる(後者は主に血小板減少)。参考文献: Carrade DD et al. J Vet Intern Med 2009; Sainz A et al. Parasit Vectors 2015. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Joint (MSM+グルコサミン/コンドロイチン): 関節軟骨保護・抗炎症 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
マダニ駆除薬の通年投与、マダニ媒介感染症流行地域での注意強化。ドキシサイクリン14日間で治療反応良好。
予後
予後は寄生虫の種類、感染負荷量、宿主の全身状態、治療への反応性に依存する。多くの寄生虫感染は適切な駆虫薬投与により良好な予後が期待できる。重度の感染(大量寄生・臓器移行症)では臓器障害が残存する場合がある。フィラリア症など心血管系に影響する寄生虫では長期的な合併症管理が必要となる。再感染予防が長期的予後改善の鍵である。
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