消化管異物閉塞
概要
誤飲した異物による消化管の部分的または完全な閉塞です。
主な症状
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臨床徴候
猫における消化管異物閉塞の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
猫における消化管異物閉塞の原因: 誤飲した異物による消化管の部分的または完全な閉塞です。
病態生理
消化管異物閉塞は猫における外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
急性嘔吐、食欲廃絶、脱水。線状異物(糸/紐/リボン)が猫で特に多い→舌根部を確認。腹部X線: 腸管拡張、gas-fluid level、plication pattern(線状異物特異的)。腹部エコー: 拡張腸管、アコーディオン様蛇行(線状異物)、異物のエコー像。造影X線で閉塞部位の同定。CBC/生化学で脱水、電解質異常、腹膜炎評価。線状異物は絶対に口から引っ張って除去してはならない(腸管裂傷リスク)。
治療
猫における消化管異物閉塞の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。
予防
消化管異物閉塞の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
消化管異物閉塞の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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