便秘・宿便
概要
正常な排便ができない状態で、重度の宿便に進行し医療介入が必要になることがあります。
主な症状
原因
猫における便秘・宿便の原因: 正常な排便ができない状態で、重度の宿便に進行し医療介入が必要になることがあります。
病態生理
便秘・宿便は猫における消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
猫における便秘・宿便の治療: 軽度〜中等度: ラクツロース0.5mL/kg PO q8-12h(軟便になるまで調整)。ポリエチレングリコール(MiraLAX)1/4-1/2tsp q12-24h PO混餌。輸液療法(皮下補液 100-150mL/日)で水和維持。高繊維食またはウェットフード中心の食事管理。【可溶性食物繊維補充】サイリウム(オオバコ種子殻)0.1-0.6 g/kg/日 PO 混餌(約1/4-1/2 tsp/5kg猫、必ず50mL水/1gと併用)、水分と混合後10分程度置いてから給与。CPパウダー(サイリウム+プレバイオティクス+プロバイオティクス配合、caninevet.jp/Equine & Canine Vet Nutrition)等の配合製剤は、可溶性繊維で便容積・水分増加、プロバイオティクスで腸内細菌叢支援、軟便化と排便促進が期待できる(Suchodolski et al. Vet Clin NAm SAP 2011のプロバイオティクス総説参照)。水分摂取が不十分な猫には慎重投与。重度宿便: 全身麻酔下で温水浣腸(DSS 5-10mL q12h注腸)+用手摘便。蠕動促進にシサプリド2.5-5mg/頭 PO q8-12h(米国では調剤薬局から)。疼痛管理: ブプレノルフィン0.01-0.03mg/kg 口腔粘膜 q6-8h。難治性巨大結腸症: 結腸亜全摘術を検討。モニタリング: 排便頻度・便性状・腹部X線を定期的に評価。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
便秘・宿便の予防: 適切な食事管理(急激な食事変更を避ける)。繊維質の適切な摂取。異物誤食の予防。定期的な糞便検査。
予後
便秘・宿便の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
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