💊 トラマドール
Tramadol / トラマドール
作用機序
弱いμオピオイド受容体作動薬。セロトニン・ノルエピネフリン再取り込みも阻害。
Weak mu-opioid receptor agonist; also inhibits serotonin and norepinephrine reuptake.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 2-5 mg/kg 経口 8-12時間毎 | 犬での鎮痛効果は限定的(CYP2D6代謝が不良)。セロトニン症候群のリスク。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 1-4 mg/kg 経口 12時間毎 | 猫は犬より良好な鎮痛効果(M1代謝物産生が良好) |
| 馬 Horse |
✓ 可 | 2-5 mg/kg 経口 12時間毎 | 効果は不定。補助的鎮痛薬として使用。 |
| うさぎ Rabbit |
✓ 可 | 5-15 mg/kg 経口 8-12時間毎 | 中等度の疼痛に使用 |
| ハムスター Hamster |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | 中等度の鎮痛 |
| モルモット Guinea Pig |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | 中等度の鎮痛。NSAIDとの併用が多い |
| チンチラ Chinchilla |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | 中等度の鎮痛 |
| フェレット Ferret |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12-24時間毎 | フェレットの補助的鎮痛薬 |
| ハリネズミ Hedgehog |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | 中等度の鎮痛。食事に混ぜて投与可能 |
| フクロモモンガ Sugar Glider |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | (小型哺乳類データから推定) 中等度の鎮痛 |
| デグー Degu |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 12時間毎 | (小型げっ歯類データから推定) 中等度の鎮痛 |
| リクガメ Tortoise |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 48-72時間毎 | 鎮痛薬。カメ類では代謝が遅い |
| ヘビ Snake |
✓ 可 | 5-10 mg/kg 経口 48-72時間毎 | 鎮痛薬。爬虫類での有効性は議論中 |
主な副作用
- ⚠️ 鎮静
- ⚠️ 消化器症状
- ⚠️ セロトニン症候群
- ⚠️ 高用量での痙攣
禁忌・注意
🚫 SSRI/MAO阻害薬との併用(セロトニン症候群リスク)。痙攣既往歴。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| SSRIs | Serotonin syndrome risk |
| MAO inhibitors | Severe serotonin syndrome |
| Other CNS depressants | Additive sedation and respiratory depression |
| Ondansetron | Reduces tramadol analgesic effect (5-HT3 involved) |
この薬が使われる疾患
環軸椎亜脱臼 犬
難産 うさぎ
子馬化膿性関節炎 馬
血管肉腫 ハリネズミ
マムシ咬傷(日本特異的) 犬
原発性緑内障(隅角形成異常関連) 犬
毒蛇咬傷 犬
脊椎骨折 ハリネズミ
子宮捻転 うさぎ
腹腔内腫瘍 フクロモモンガ
咬傷(Reptile) 爬虫類
咬傷(Tortoise) リクガメ
咬傷(Snake) ヘビ
咬傷(Lizard) トカゲ
咬傷(Amphibian) 両生類
腕神経叢損傷(Bird) 鳥
脳腫瘍 ハリネズミ
盲腸インパクション リクガメ
コオロギ咬傷(Lizard) トカゲ
皮膚扁平上皮癌 ハリネズミ
指切断創 ハリネズミ
播種性特発性筋筋膜炎(DIM)- 急性型 フェレット
猫注射部位肉腫(FISS・ワクチン関連肉腫) 猫
線維肉腫 ハリネズミ
鎮痛薬の他の薬品
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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