アデノウイルス感染症
概要
モルモットに致死的な肺炎を引き起こすウイルス性呼吸器感染で、特に若齢や免疫不全の個体に多いです。
主な症状
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臨床徴候
モルモットにおけるアデノウイルス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
モルモットにおけるアデノウイルス感染症の原因: モルモットに致死的な肺炎を引き起こすウイルス性呼吸器感染で、特に若齢や免疫不全の個体に多いです。
病態生理
アデノウイルスは呼吸器・消化器・肝の上皮で複製し、上皮壊死と炎症を起こす。免疫抑制個体で重症化しやすい。
診断
急性の食欲不振・沈鬱・呼吸困難を評価する。モルモットアデノウイルスは主に若齢個体で致死的肺炎・肝炎を引き起こす。確定診断はPCRによるウイルスDNA検出または病理組織検査(肝細胞・気管支上皮の核内封入体)で行う。血清学的検査(抗体検査)は回顧的診断に有用。CBCで白血球減少、生化学で肝酵素上昇を確認する。特異的治療薬がなく、集団発生時の疫学調査と隔離措置が重要となる。
治療
モルモットにおけるアデノウイルス感染症: 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング、入院ケージは漂白剤1:32で消毒。② 支持療法: 輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温26-28℃、シリンジ給餌(Critical Care)。③ 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12-24h(草食種に経口β-ラクタムは禁忌)。④ 鎮痛: メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h、ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q8-12h。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 経口ペニシリン・アンピシリン・セファロスポリンは禁忌(Clostridium difficile腸炎を誘発)。
予防
アデノウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
アデノウイルス感染症の予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
関連する薬品
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