陰茎/包皮腫瘍
概要
可移植性性器腫瘍(TVT)や扁平上皮癌を含む陰茎または包皮の腫瘍です。
主な症状
原因
TVT:交尾・社会的接触で腫瘍細胞が直接伝播。野犬・放浪犬に多い。世界的分布(日本でも報告あり)。SCC:慢性刺激・包茎との関連。
病態生理
TVT(可移植性性器腫瘍):腫瘍細胞自体が感染因子(交尾時に異体間で腫瘍細胞が移植される唯一の天然腫瘍)→陰茎/膣のカリフラワー様腫瘤→血性分泌物。免疫正常犬では自然退縮もある。SCC:包皮/陰茎の上皮性悪性腫瘍。
治療
Dogにおける陰茎/包皮腫瘍の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
TVT:去勢(交尾行動の制御)、放浪犬との接触回避。ビンクリスチン化学療法で90%以上の寛解率。SCC:外科的切除。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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