鼻咽頭ポリープ
概要
鼻咽頭の良性腫瘤で、上気道閉塞、いびき、鼻汁を引き起こします。
主な症状
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原因
犬における鼻咽頭ポリープの原因は外力(落下・衝突・圧迫・咬傷・鋭利物による切創)による組織の物理的損傷である。不適切な飼育環境(狭小・過度に高い構造物・鋭利な突起物・滑りやすい床面)、他動物との闘争、不注意な取り扱い、逃走・脱走、交通事故が主要原因。小型・幼若個体は重度の外傷を負いやすく、適切な飼育設備設計と安全管理により多くの外傷は予防可能である。二次的合併症(感染・出血性ショック・組織壊死)を見越した初期評価が重要。
病態生理
犬における鼻咽頭ポリープの病態生理は原因病態と進行段階により多面的に展開する。初期の局所組織傷害・機能異常から全身的代償機構の動員、最終的な臓器機能不全への進展という共通の流れがある。病態の進行は原因と宿主の免疫・代謝状態に依存する。早期発見・早期治療が予後改善の鍵。
治療
外科的摘出が根治的。経口的牽引除去(traction avulsion)が最も一般的。鼓室包骨切り術(ventral bulla osteotomy — VBO)は鼓室包内の茎まで完全除去で再発率低減。術後:プレドニゾロン短期(再発予防)。牽引のみでの再発率30-50%、VBO併用で<5%。猫で多い(犬では稀)。
予防
犬における鼻咽頭ポリープの予防は飼育環境の安全管理が中心。屋外アクセス制限(猫の屋内飼育)、リード散歩の徹底、自宅内の鋭利物・落下物の除去、滑床対策(マット)、階段事故予防(小型犬・高齢動物)。小型動物のケージ内安全(突起物・粗い金網の除去)、他動物との接触管理。交通事故予防(迷子札・マイクロチップ・首輪・リード)。自然災害(地震・火災)対策。
予後
犬における鼻咽頭ポリープの予後は外傷部位・重症度・治療時期により異なる。単純骨折・軽度裂傷: 適切な治療で良好予後。多発外傷: 早期安定化・段階的修復で生存可能。重度内臓損傷: 緊急手術での生存可能、診断遅延で致死的。脳挫傷・脊椎損傷: 損傷重症度と治療時期により神経学的予後決定。重度ショック: 早期介入で生存可能、遅延で多臓器不全。
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