原発性線毛機能不全症
概要
線毛機能の遺伝性欠陥で慢性呼吸器感染症を引き起こします。
主な症状
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原因
犬における原発性線毛機能不全症の原因は胚発生期の遺伝子変異または染色体異常である。遺伝様式は多様(常染色体優性・劣性、X連鎖、多因子遺伝)で、子宮内環境の異常、母体の感染症・薬物曝露・栄養欠乏も胎児器官形成に影響する。近交係数の高い純血種・特定の閉鎖個体群で発生頻度が高い。繁殖前の遺伝子検査と保因者除外プログラムが集団レベルでの発生抑制に重要。
病態生理
犬における原発性線毛機能不全症の病態生理は原因病態と進行段階により多面的に展開する。初期の局所組織傷害・機能異常から全身的代償機構の動員、最終的な臓器機能不全への進展という共通の流れがある。病態の進行は原因と宿主の免疫・代謝状態に依存する。早期発見・早期治療が予後改善の鍵。
治療
原発性線毛機能不全症(PCD):根治不可。生涯管理。ネブライザー療法(生食 q8-12h)+クーパジュ(胸壁叩打)で気道クリアランス促進。感染時→抗菌薬(エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO q24h、培養に基づく)。内臓逆位(50%に合併→Kartagener症候群)。好発:ボルゾイ、ダルメシアン、イングリッシュスプリンガー。(Clercx & Peeters, Vet J 2007)
予防
犬における原発性線毛機能不全症の予防は原因病態の理解に基づく個別的アプローチが基本となる。適切な飼育環境(温度・湿度・衛生)、種特異的な栄養管理、ストレス低減、定期的健康診断による早期発見が共通する予防策。既知の誘因の回避と適切な医学的介入により多くの場合発症リスクを低減可能。
予後
犬における原発性線毛機能不全症の予後は基礎病態・治療時期・併存疾患により異なる。早期診断と適切な治療介入により多くの症例で良好な予後が期待される。継続的なモニタリングと飼育環境管理が長期予後改善に重要である。重症例・進行例・基礎疾患合併例では予後が悪化することがある。
関連する薬品
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