リーシュマニア症
Leishmaniosis / リーシュマニア症
概要
サシチョウバエ媒介の原虫疾患で皮膚と内臓疾患を引き起こします。
主な症状
脱毛
無気力
皮膚病変
関節の腫れ
体重減少
原因
Leishmania infantum(サシチョウバエ媒介)。地中海沿岸・中南米・中東に分布。輸入犬の精査が重要。血行性(輸血)・垂直感染(経胎盤)も報告。
病態生理
Leishmania infantumのサシチョウバエ媒介感染→マクロファージ内で増殖→皮膚型:非掻痒性の落屑性皮膚炎・脱毛。内臓型:脾腫・リンパ節腫大・糸球体腎炎→CKD。免疫複合体沈着→関節炎・ぶどう膜炎。日本では報告なし(地中海沿岸・中南米に流行)。
治療
Dogにおけるリーシュマニア症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
流行地域でのサシチョウバエ対策(防虫首輪・デルタメスリン)。ワクチン(ヨーロッパ:Letifend)。アロプリノール+メグルミンアンチモネートで治療だが完治は困難。
予後
予後は腎障害の原因、病期(IRIS分類)、残存腎機能、合併症の有無に依存する。急性腎障害では原因除去と支持療法により腎機能の回復が期待できる場合がある。慢性腎臓病は進行性であり完治は困難であるが、食事療法・降圧薬・リン吸着剤による包括的管理により進行を遅延させ生存期間を延長できる。定期的な腎機能モニタリングが管理の最適化に不可欠である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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