甲状腺機能低下症
Hypothyroidism / 甲状腺機能低下症
概要
犬で最も一般的な内分泌疾患の一つ。甲状腺ホルモン(T4)の産生低下により全身の代謝率が低下する。中年〜高齢犬(4〜10歳)に好発。ゴールデンレトリバー、ドーベルマン、アイリッシュセッター、グレートデン等の中〜大型犬に多い。
主な症状
dry skin
hair loss
lethargy
stiffness
weight gain
原因
リンパ球性甲状腺炎(自己免疫性、最多)、特発性甲状腺萎縮、稀に甲状腺腫瘍、医原性(放射性ヨード治療後、抗甲状腺薬)。遺伝的素因あり。
病態生理
95%以上がリンパ球性甲状腺炎(自己免疫性)または特発性甲状腺萎縮により甲状腺が破壊される原発性。T4低下→TSH上昇(負のフィードバック)。代謝率低下により体重増加、皮膚代謝異常(脱毛・角化異常)、神経伝導速度低下(末梢神経障害)、心拍出量低下を引き起こす。
治療
レボチロキシン(L-T4)0.02mg/kg BID経口投与(生涯投与)。投与開始4〜8週後にT4値を再検査し用量調整。活動性改善は1〜2週間、皮膚・被毛改善は4〜6ヶ月かかる。定期的な甲状腺機能モニタリング(6ヶ月〜1年毎)。
予防
確立された予防法はないが、好発品種では中年期以降の定期的な甲状腺機能検査を推奨。
予後
適切な補充療法で予後は極めて良好。生活の質は正常に近い状態まで回復する。治療は生涯必要。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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