肝皮症候群
概要
肝疾患とアミノ酸欠乏に関連する足裏と顔面の重度の痂皮性皮膚炎です。
主な症状
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原因
慢性肝疾患(肝硬変が最多)、フェノバルビタール/フェニトインの長期投与による肝毒性、稀にグルカゴノーマ。中高齢犬。シェルティ・WHWT に報告多い。
病態生理
重度の肝疾患(肝硬変・肝腫瘍・フェノバルビタール肝毒性)→アミノ酸代謝障害→低アミノ酸血症→表皮の代謝障害→足底パッド・鼻鏡・口唇の著明な角化亢進・痂皮・亀裂・潰瘍。人の壊死性遊走性紅斑(グルカゴノーマ症候群)に類似。エコーでhoneycomb pattern(蜂巣状肝臓)が特徴的。
治療
【アミノ酸輸液】10%アミノ酸製剤 25 mL/kg IV 6-8時間かけて投与、q7-14d — 皮膚病変の劇的改善が期待できる。治療の柱。【食事療法】高品質蛋白食+亜鉛補充+必須脂肪酸。卵黄(良質な必須アミノ酸源)の追加が有効。【肝保護】SAMe 20 mg/kg/日 PO、ウルソデオキシコール酸 10-15 mg/kg/日 PO、ビタミンE。【皮膚管理】二次感染の治療(抗菌薬・抗真菌薬)、角質溶解シャンプー。基礎疾患:肝硬変/肝腫瘍(グルカゴノーマ)に続発。予後不良(肝疾患の進行)、平均生存約6ヶ月。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
肝疾患の早期管理。高蛋白食+アミノ酸輸液で栄養補正。フェノバルビタール使用犬の定期的な肝機能モニタリング。予後不良(MST数ヶ月)。
予後
犬における肝皮症候群の予後は原因(アレルギー性・感染性・自己免疫性)と慢性度により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
関連する薬品
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