肝微小血管異形成(MVD)
概要
肉眼的な門脈体循環シャント(PSS)を伴わない微小な肝内門脈血管の先天的異常。ヨークシャーテリア、ケアンテリア、マルチーズ等に好発。多くは無症候性で胆汁酸値の軽度上昇のみ。PSSとの鑑別が重要。
主な症状
原因
先天的な肝内微小血管の発達異常。遺伝的素因(小型テリア犬種)。PSSの修復術後に残存する微小シャントとしても見られることがある。
病態生理
肝内の微小門脈分枝の先天的低形成→門脈血の一部が肝類洞を迂回→軽度の肝機能低下。PSSほど重度ではなく、アンモニア代謝能は部分的に保たれる。胆汁酸値は軽度〜中等度上昇するが、アンモニア値は正常〜軽度上昇。
治療
多くは治療不要(無症候性の場合)。症候性の場合:肝臓サポート食(低〜中タンパク・高品質タンパク)、ウルソデオキシコール酸、SAMe、ラクツロース(高アンモニア血症時)。外科適応なし(微小血管の異常であり手術で矯正不可)。PSSとの鑑別診断が最も重要。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
罹患犬の繁殖制限。好発品種では胆汁酸検査によるスクリーニング。
予後
予後良好〜極めて良好。多くの症例で正常な寿命を全うする。臨床症状が出ることは稀であり、偶発的に発見されることが多い。
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