平滑筋肉腫(腸管)
概要
腸管の悪性平滑筋腫瘍で、消化管閉塞、出血、体重減少を引き起こします。
主な症状
原因
原因不明。中高齢犬。GISTとの鑑別:GIST はc-KIT陽性でイマチニブ(TKI)に反応。平滑筋肉腫はc-KIT陰性。腸管の壁内腫瘤として外科的に発見されることが多い。
病態生理
腸管壁の平滑筋細胞由来の悪性腫瘍→腸管内腔への突出(部分閉塞)または漿膜側への増殖→消化管出血・閉塞・穿孔。空腸・盲腸に好発。GIST(消化管間質腫瘍)との病理学的鑑別がc-KIT免疫染色で重要(治療法が異なる)。転移率は中等度。
治療
Dogにおける平滑筋肉腫(腸管)の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
確実な予防法はない。慢性嘔吐・消化管出血・体重減少の高齢犬は腹部エコーで精査。外科的切除で予後良好(広範囲切除可能な場合のMST >2年)。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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