慢性肝炎
概要
線維化と最終的に肝硬変を引き起こす進行性の炎症性肝疾患で、特定の犬種に好発します。
主な症状
原因
銅蓄積性肝炎(ベドリントンテリア:COMMD1遺伝子変異、ラブラドール、ドーベルマン、WHWT)、免疫介在性、薬剤性、感染後。ベドリントンテリアでは遺伝子検査が可能。
病態生理
持続的な肝細胞炎症→ステラート細胞の活性化→コラーゲン沈着(線維化)→肝硬変→門脈圧亢進→腹水。肝細胞の大量喪失→肝不全(低アルブミン血症・凝固障害・肝性脳症・黄疸)。銅蓄積性肝炎では銅によるフリーラジカル産生が病態の根幹。
治療
銅蓄積性:D-ペニシラミン(10-15 mg/kg PO q12h空腹)+亜鉛(5-10 mg/kg PO q12h)。免疫介在性:プレドニゾロン(1-2 mg/kg PO q24h→漸減)±アザチオプリン。SAMe+シリマリン+UDCA肝保護。肝臓食。腹水にスピロノラクトン+フロセミド。肝生検必須。好発:ベドリントン、ラブラドール、ドーベルマン。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
好発犬種の遺伝子検査(COMMD1)と繁殖管理、銅制限食、定期的な肝酵素モニタリング、銅キレート剤(D-ペニシラミン)の早期投与。
予後
予後は罹患臓器、疾患の重症度、治療への反応性により異なる。多くの自己免疫疾患は免疫抑制療法により寛解導入が可能であるが、完治は稀であり生涯にわたる管理が必要となることが多い。再燃のリスクは常に存在し、薬物の漸減過程で注意深いモニタリングが不可欠である。早期の積極的治療介入が臓器障害の不可逆的進行を防止する。
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