腎アミロイドーシス
概要
腎臓へのアミロイド蛋白沈着で進行性腎不全を引き起こし、シャーペイに多く見られます。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す犬の他の疾患を確認できます
原因
一次性(ALアミロイド、稀)。二次性/反応性(AA型、最多):慢性炎症性疾患に続発。シャーペイ(家族性シャーペイ熱→AA型アミロイドーシス)に最も好発。ビーグル・イングリッシュフォックスハウンドにも報告。
病態生理
AA型アミロイド蛋白(血清アミロイドA由来)の腎糸球体・尿細管間質への沈着→ネフロンの進行性破壊→蛋白漏出性腎症(PLN)→CKD→腎不全。シャーペイでは家族性シャーペイ熱(反復性発熱・足根関節腫脹)に続発するAA型アミロイドーシスが特徴的。
治療
【犬における腎アミロイドーシス】 腎アミロイドーシスは犬における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は犬専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: Colchicine 0.01-0.03 mg/kg PO、DMSO 90 mg/kg SC。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。メサドン 0.1-0.5 mg/kg IM/IV q4-6h またはブプレノルフィン 0.01-0.02 mg/kg IM q6-8h。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては犬の専門医紹介を考慮する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
シャーペイのShar-Pei Fever(反復性発熱)の早期管理(コルヒチン投与がアミロイド沈着を遅延させる可能性)。定期的な尿蛋白・腎機能モニタリング。
予後
犬における腎アミロイドーシスの予後はホルモン・代謝異常の種類と是正の可否、合併症の有無により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
泌尿器の他の疾患(犬)
VetDictで犬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。