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犬 (Dog) 消化器 中等度

犬慢性腸症(非IBD)

Canine Chronic Enteropathy (Non-IBD) / 犬慢性腸症(非IBD)

概要

食事・抗生物質・免疫抑制剤に反応する慢性消化器症状で、典型的なIBDに分類されないものです。

主な症状

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臨床徴候

犬慢性腸症(非IBD)の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。

原因

食物アレルギー/不耐性、腸内細菌叢異常(ディスバイオーシス)、粘膜免疫異常。好発:ジャーマンシェパード(ARE)、バセンジー(免疫増殖性腸症)、ヨークシャーテリア(PLE)。

病態生理

慢性腸症は反応性により分類:食事反応性(FRE、約50%)、抗菌薬反応性(ARE、約20-30%)、免疫抑制剤反応性(IRE/IBD、約20-30%)。腸内細菌叢の異常と粘膜免疫の過剰応答が共通の病態基盤。

診断

犬慢性腸症(非IBD)の診断は3週間以上持続する消化器症状から始まり、段階的除外診断を行う。食事反応性腸症(FRE):除去食試験2-4週間で改善。抗菌薬反応性腸症(ARE):メトロニダゾール/チロシン投与で改善。血液検査:コバラミン低下(回腸機能障害)、葉酸上昇(SIBO)、低アルブミン。便検査:寄生虫・Giardia除外。腹部超音波:腸壁肥厚、粘膜層エコー変化、腸間膜リンパ節腫大。内視鏡+生検は食事・抗菌薬に反応しない場合に実施(IBD vs リンパ腫の鑑別)。CCECAI/CAIBDIスコアで重症度を数値化。鑑別:蛋白漏出性腸症、消化管リンパ腫、EPI。

治療

【段階的アプローチ】第1段階:食事療法(新奇蛋白食/加水分解蛋白食×6-8週)。サイリウム 1-2 tsp/10kg/食で食物繊維補給(短鎖脂肪酸で粘膜修復促進)。第2段階(ARE):メトロニダゾール 10-15 mg/kg PO q12h×4-6週、またはチロシン 15-25 mg/kg PO q12h×6-8週(再発率低)。第3段階:食事+抗菌薬不応→IBDの可能性→プレドニゾロン。【プロバイオティクス】E. faecium SF68、S. boulardii、FOS・MOS。FMT(難治例)。【コバラミン】低値時は250-1500 μg SC q7d。

予防

良質な消化性の高い食事、プロバイオティクス・プレバイオティクスの投与、ストレス管理。

予後

食事反応性・抗菌薬反応性は予後良好。免疫抑制剤が必要な場合はやや慎重。CCECAI/CIBDAIスコアで重症度・治療反応を評価。

関連する薬品

💊 メトロニダゾール 💊 タイロシン 💊 プレドニゾロン

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