肢端舐性皮膚炎
概要
強迫的な舐め行動により生じる自傷性皮膚病変で、心因性または身体的原因があります。
主な症状
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原因
心因性(退屈・分離不安・強迫性障害)、身体的(変形性関節症・神経障害性疼痛・異物・アレルギー)が複合。好発:ドーベルマン、ラブラドール、グレートデーン等の大型犬。
病態生理
反復的な舐め行動→表皮の機械的損傷→真皮の線維化・肉芽組織形成→掻痒-舐め-損傷の悪循環。慢性化すると表皮肥厚・毛包炎・深部細菌感染。内因性オピオイド放出が自己強化行動を維持。
治療
【肢端舐性皮膚炎(ALD)の治療】■原因鑑別(必須): アレルギー(食物・環境)、関節疾患(OA・関節炎)、神経障害、甲状腺機能低下症、異物の除外。皮膚生検(慢性例)。■行動修正: エンリッチメント(知育玩具・コング・ノーズワーク)。運動量増加(1日2回以上の散歩)。舐め行動のリダイレクト。罰を与えない(ストレス増悪)。■薬物療法: フルオキセチン 1-2 mg/kg PO q24h(第一選択SSRI、4-6週で効果判定)。クロミプラミン 1-3 mg/kg PO q12h(TCA、強迫行動に有効)。ガバペンチン 5-10 mg/kg PO q8-12h(神経因性疼痛)。トラゾドン 3-5 mg/kg PO q8-12h(急性不安)。■局所治療: ビタースプレー(舐め抑制)。ムピロシン軟膏(二次感染時)。CO2レーザー(肉芽腫性病変)。副腎皮質ステロイド局所注射(トリアムシノロン 2-4 mg/病変)。■物理的バリア: エリザベスカラー(急性期)。靴下・包帯(軽度例)。■サプリメント: CBDオイル 2 mg/kg PO q12h(不安軽減+抗炎症)。オメガ3脂肪酸(EPA+DHA 40 mg/kg/日)。L-テアニン。■参考文献: Shumaker 2019; Dodman 1996; Wynchank & Berk 1998。■予後: 多因子疾患のため複合アプローチが必要。行動学的+身体的原因の同時治療で70-80%改善。再発率は高い。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • Relax & CBD (フルスペクトラムCBD): 慢性疼痛・不安・難治性てんかん・緩和ケア。フルスペクトラムCBDがECS(エンドカンナビノイドシステム)のCB1/CB2受容体に作用→抗炎症・抗不安・抗けいれん。変形性関節症の疼痛、分離不安・騒音恐怖症、難治性てんかんの発作頻度低減、終末期QOL改善に ※Relax & CBD: 肝代謝(CYP450)薬物相互作用に注意
予防
十分な運動と精神的刺激(知育玩具・トレーニング)、分離不安の早期対応、基礎疾患(OA・アレルギー)の管理、環境エンリッチメント。
予後
犬における肢端舐性皮膚炎の予後は原因(アレルギー性・感染性・自己免疫性)と慢性度により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
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