ノミアレルギー性皮膚炎
概要
ノミ唾液に対するアレルギー反応で、特に尾根部に激しい痒みを引き起こします。
主な症状
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原因
ノミ(主にCtenocephalides felis)唾液中のアレルゲン蛋白に対する過敏反応。アトピー素因のある犬でリスク上昇。温暖湿潤気候で通年発症、温帯では夏〜秋に好発。
病態生理
Ctenocephalides felis/canisの唾液中ハプテン(分子量15-40kDa)に対するI型(即時型)・IV型(遅延型)過敏反応→肥満細胞脱顆粒・ヒスタミン/ロイコトリエン放出→激しい掻痒→自傷性脱毛・二次感染。1匹のノミ刺咬でも発症可能。
治療
犬アレルギー性皮膚疾患: ① 原因物質の同定と除去が最重要—床材(杉材は禁忌、紙系/ペレット系へ)、ケージ素材(金属アレルギー)、食事、消毒剤、香料、装飾品。② 局所: 患部洗浄(ぬるま湯)、低刺激エメリエント、抗菌作用のあるシャンプー(クロルヘキシジン2%)q3-7日。③ 全身: 短期プレドニゾロン 0.5-1 mg/kg PO q24h × 5-7日で漸減(小型哺乳類はステロイド慎重)、セチリジン 5-10 mg/animal PO q12-24h、ジフェンヒドラミン 2-4 mg/kg PO q8h。④ 食物アレルギー疑い: 8週hydrolyzed protein食試験。⑤ アトピー性(犬): シクロスポリン 5-7 mg/kg PO q24h、オクラシチニブ(Apoquel)0.4-0.6 mg/kg PO q12h × 14d→q24h。⑥ 二次性細菌感染: 培養感受性で抗菌薬。⑦ 自傷予防: エリザベスカラーまたは患部保護衣。支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。メサドン 0.1-0.5 mg/kg IM/IV q4-6h またはブプレノルフィン 0.01-0.02 mg/kg IM q6-8h。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関サポート。サイリウム(水溶性繊維)が腸管運動を促進+プレバイオティクスが有益菌(Lactobacillus/Bifidobacterium)の増殖を支援。IBD、慢性腸症、抗菌薬関連dysbiosis、CKDの尿毒素軽減(インドキシル硫酸低減)に ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
通年のノミ駆除(イソキサゾリン系:フルララネル・アフォキソラネル、スピノサド等)、環境駆除(室内の吸引清掃・寝具洗濯・IGR処理)、同居動物全頭の駆虫。
予後
犬におけるノミアレルギー性皮膚炎の予後は寄生虫種・寄生数・宿主免疫状態・治療反応性により異なる。早期発見と適切な駆虫薬投与により多くの寄生虫症は良好な予後だが、重度感染・心血管寄生虫・血液寄生虫では治療反応が遅延する。再感染予防のための環境管理・媒介動物制御の継続が長期予後を左右する。免疫不全状態では治療抵抗性となるため、基礎疾患管理も並行する。
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