疥癬(ヒゼンダニ症)
Sarcoptic Mange (Scabies) / 疥癬(ヒゼンダニ症)
概要
激しい痒みと痂皮を引き起こす高伝染性のダニ感染症で、人にも感染します。
主な症状
乾燥肌
耳を掻く
脱毛
かゆみ
皮膚の赤み
原因
Sarcoptes scabiei var. canis。感染犬との直接接触、環境中ダニ(数日生存)。野生動物(キツネ・タヌキ)からの感染あり。全犬種・全年齢。
病態生理
Sarcoptes scabiei var. canisが角質層に穿孔・産卵→I型+IV型過敏反応→激烈な掻痒(ダニ数が少なくても強い)。耳介辺縁・肘・飛節・腹部に好発(pinnal-pedal reflex陽性が診断的)。人獣共通だが人体上では自己限定的。
治療
Dogにおける疥癬(ヒゼンダニ症)の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
イソキサゾリン系駆虫薬の通年投与、感染犬の早期発見・隔離、野生動物との接触回避、同居動物全頭の同時治療。
予後
予後は寄生虫の種類、感染負荷量、宿主の全身状態、治療への反応性に依存する。多くの寄生虫感染は適切な駆虫薬投与により良好な予後が期待できる。重度の感染(大量寄生・臓器移行症)では臓器障害が残存する場合がある。フィラリア症など心血管系に影響する寄生虫では長期的な合併症管理が必要となる。再感染予防が長期的予後改善の鍵である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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