猫胆嚢梗塞
概要
胆嚢壁の虚血性壊死で、稀ですが破裂すると胆汁性腹膜炎を引き起こす可能性があります。
主な症状
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臨床徴候
猫胆嚢梗塞の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
猫における猫胆嚢梗塞の原因: 胆嚢壁の虚血性壊死で、稀ですが破裂すると胆汁性腹膜炎を引き起こす可能性があります。
病態生理
猫胆嚢梗塞は猫における外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
猫胆嚢梗塞の診断は、急性腹症(嘔吐、腹部疼痛、発熱、黄疸)を呈する猫での腹部超音波検査が中心となる。超音波で胆嚢壁の局所的または全周性の肥厚・高エコー化、胆嚢壁内の無エコー域(壊死巣)、胆嚢周囲の液体貯留を認める。カラードプラで胆嚢壁の血流低下〜消失を確認することが診断的価値が高い。CT血管造影で胆嚢動脈の閉塞・狭窄を評価する。血液検査では白血球増多、肝酵素(ALT/ALP/GGT)著増、総ビリルビン上昇、CRP上昇を認める。凝固検査でDIC併発を評価する。確定診断は外科的胆嚢摘出後の病理組織検査で、壁全層の虚血性壊死を確認する。
治療
猫における猫胆嚢梗塞の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。
予防
猫胆嚢梗塞の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
猫胆嚢梗塞の予後: 早期治療で予後良好。再発予防には食事管理と定期検査が重要。閉塞性疾患は緊急対応で予後改善。慢性腎疾患はステージにより予後が異なる。
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