猫尿細管性アシドーシス
概要
腎臓の酸排泄障害による代謝性アシドーシスで、原発性または慢性腎臓病に続発します。
主な症状
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臨床徴候
猫尿細管性アシドーシスの臨床徴候はホルモン異常または代謝障害の種類により特異的パターンを示す。糖尿病: 多飲多尿・多食・体重減少。甲状腺機能亢進: 体重減少・多食・多動・心拍数上昇。クッシング症候群: 腹部膨満・脱毛・多飲多尿・薄い皮膚。アジソン病: 元気消失・嘔吐・下痢・電解質異常。低血糖: 振戦・痙攣・意識低下。早期は無症候性に進行することが多く、定期的内分泌スクリーニングが早期発見の鍵。
原因
猫における猫尿細管性アシドーシスの原因: 腎臓の酸排泄障害による代謝性アシドーシスで、原発性または慢性腎臓病に続発します。
病態生理
猫尿細管性アシドーシスは猫における代謝・内分泌疾患である。基礎病態はホルモンのフィードバックループ、酵素活性、または基質代謝の調節障害を伴う。循環ホルモン、電解質、代謝中間体のバランス異常が複数の臓器系にわたる細胞機能に影響を及ぼす。代償機構が一時的に恒常性を維持するが、最終的に代償不全に陥り、進行性の臨床的悪化と多臓器への影響を引き起こす。
診断
猫尿細管性アシドーシス(RTA)の診断は、代謝性アシドーシス(血液ガスでpH低下、HCO3-低下)と高クロール血症、正常アニオンギャップの存在から疑う。I型(遠位型)では尿pH>5.5の持続(酸負荷時にも尿酸性化不能)と低カリウム血症が特徴的で、塩化アンモニウム負荷試験で確認する。II型(近位型)では炭酸脱水酵素阻害薬投与時に尿中HCO3-排泄増加を認める。尿検査でアミノ酸尿、糖尿、リン酸尿の合併(Fanconi症候群)を評価する。腎超音波で腎石灰化・尿路結石を確認する。基礎疾患として腎盂腎炎、薬物性障害、先天性腎疾患を精査する。血清カリウム・カルシウム・リン値のモニタリングが重要である。
治療
【猫における猫尿細管性アシドーシス】 猫尿細管性アシドーシスは猫における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は猫専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては猫の専門医紹介を考慮する。
予防
猫尿細管性アシドーシスの予防には適切な食事設計、血液検査を含む定期的な健康モニタリング、健康体重の維持、過剰なおやつや不適切な食事の回避、無症候性変化の早期発見時の迅速な介入が含まれる。
予後
猫尿細管性アシドーシスの予後: 早期治療で予後良好。再発予防には食事管理と定期検査が重要。閉塞性疾患は緊急対応で予後改善。慢性腎疾患はステージにより予後が異なる。
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