💊 フルオレセイン(眼科染色)
Fluorescein Sodium (Ophthalmic Stain) / フルオレセイン(眼科染色)
作用機序
親水性の診断用色素。脂溶性の正常角膜上皮には染着せず、露出した親水性実質に結合し、コバルトブルー光下で角膜潰瘍を描出する。ジョーンズ試験(鼻涙管開通性)や涙液層破壊時間(TFBUT)にも使用。
Hydrophilic diagnostic dye. Does not stain intact lipophilic corneal epithelium but binds exposed hydrophilic stroma, outlining corneal ulcers under cobalt-blue light. Also used for the Jones test (nasolacrimal patency) and tear-film breakup time (TFBUT).
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 滅菌フルオレセイン試験紙を点眼液で湿らせ眼球結膜に接触(または1滴点眼)、余剰を洗い流しコバルトブルー光で観察。ジョーンズ試験: 約5分以内の外鼻孔への色素到達で鼻涙管開通(短頭種では鼻咽頭へ抜けるため信頼性低い)。 | 中心部が染まらない深い潰瘍=デスメ膜瘤(デスメ膜は染色されない)— 外科的緊急疾患。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 手技は犬と同じ。ステロイド点眼の前に、赤い眼・痛い眼は必ず染色検査。 | 樹枝状潰瘍はFHV-1角膜炎に特徴的。 |
| 馬 Horse |
✓ 可 | 手技は同じ。有痛眼は全例染色(潰瘍性か免疫介在性角膜炎かの鑑別)。 | フルオレセイン陽性の馬の眼にはステロイド点眼を絶対に使用しない。 |
| うさぎ Rabbit |
✓ 可 | 試験紙法は同じ。E. cuniculi関連や外傷性潰瘍の評価に有用。 | 涙嚢炎の検査(開通性評価)にも使用。 |
| 鳥 Bird |
✓ 可 | 希釈点眼または湿らせた試験紙。小さな眼にはごく少量で。 | 外傷・闘争後の角膜潰瘍は多い。 |
| インコ Parakeet |
✓ 可 | 希釈点眼または湿らせた試験紙。小さな眼にはごく少量で。 | (鳥類データから推定) 外傷・闘争後の角膜潰瘍は多い。 |
| オウム Parrot |
✓ 可 | 希釈点眼または湿らせた試験紙。小さな眼にはごく少量で。 | (鳥類データから推定) 外傷・闘争後の角膜潰瘍は多い。 |
| 爬虫類 Reptile |
✓ 可 | 試験紙法。ヘビ・一部ヤモリのスペクタクル(眼鏡板)があると角膜染色は不可。 | ヘビではスペクタクル下腔を別途評価。 |
| リクガメ Tortoise |
✓ 可 | 試験紙法。ヘビ・一部ヤモリのスペクタクル(眼鏡板)があると角膜染色は不可。 | (爬虫類データから推定) ヘビではスペクタクル下腔を別途評価。 |
| ヘビ Snake |
✓ 可 | 試験紙法。ヘビ・一部ヤモリのスペクタクル(眼鏡板)があると角膜染色は不可。 | (爬虫類データから推定) ヘビではスペクタクル下腔を別途評価。 |
| トカゲ Lizard |
✓ 可 | 試験紙法。ヘビ・一部ヤモリのスペクタクル(眼鏡板)があると角膜染色は不可。 | (爬虫類データから推定) ヘビではスペクタクル下腔を別途評価。 |
主な副作用
- ⚠️ 眼周囲の被毛・羽毛の一過性黄染。まれに過敏反応。取扱者のソフトコンタクトレンズ着色。
禁忌・注意
🚫 局所診断用途で臨床的に重要な禁忌なし。静注造影用製剤と混同しない。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| No significant drug interactions | 局所診断薬のため臨床的相互作用なし |
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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