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猫 (Cat) 感染症 重度

角膜潰瘍

Corneal Ulcer / 角膜潰瘍

概要

角膜上皮が欠損し、その下の実質が露出した状態。猫で最も重要な原因は猫ヘルペスウイルス1型(FHV-1)で、特徴的な樹枝状・地図状潰瘍を生じる。外傷、異物、眼瞼疾患(眼瞼内反・睫毛異常)、涙液不足も関与する。表層潰瘍は数日で治癒することが多いが、二次的な細菌感染により急速な実質融解(角膜軟化症 keratomalacia)と穿孔を起こしうる。

主な症状

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原因

猫ヘルペスウイルス1型(猫特有の最多原因、樹枝状潰瘍を生じる)、機械的外傷(猫同士の喧嘩による爪傷・自己外傷)、異物、眼瞼形態異常(眼瞼内反・睫毛異常)、乾性角結膜炎/涙液不足、短頭種の露出性角膜症、二次性細菌感染(β溶血性レンサ球菌・緑膿菌が多く融解性潰瘍を惹起)。

病態生理

角膜上皮バリアが破綻すると、露出した実質に涙液・白血球・細菌由来のプロテアーゼ(MMP-2/9、コラゲナーゼ)が作用し、実質コラーゲンが分解される。FHV-1は上皮細胞内で複製して細胞融解を起こし樹枝状の上皮欠損を生じる。緑膿菌やβ溶血性レンサ球菌の二次感染では蛋白分解酵素が過剰となり、24時間単位で実質が融解(keratomalacia)して角膜が灰白色のゼリー状となる。実質欠損が深部に及ぶとデスメ膜瘤(descemetocele)を経て穿孔し、前房消失・ぶどう膜脱出に至る。FHV-1関連例ではステロイド点眼が潰瘍を増悪させるため禁忌である。

治療

広域抗菌点眼(オフロキサシンまたはシプロフロキサシン0.3%)q4-8h。毛様体痙攣・疼痛にアトロピン点眼1% q12-24h。全身鎮痛にブプレノルフィン0.01-0.02mg/kg 経口粘膜投与q6-8h。エリザベスカラー必須。ステロイド点眼は絶対禁忌(潰瘍増悪・穿孔リスク)。FHV-1関連が疑われる樹枝状潰瘍にはファムシクロビル90mg/kg PO q8-12h±局所抗ウイルス薬(イドクスウリジン・シドフォビル)。融解性潰瘍(keratomalacia)には自己血清点眼q1-2hでMMP阻害、必要に応じて結膜フラップ・角膜移植を専門医に紹介。表層潰瘍はフルオレセイン染色で5-7日後に再評価。難治性表層上皮びらん(SCCED様)には角膜デブライドメント。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

FHV-1ワクチン接種による再発性潰瘍リスク低減。眼瞼内反・睫毛異常の早期外科矯正。多頭飼育環境でのストレス管理(FHV-1再活性化の誘因低減)。乾性角結膜炎の涙液補充。眼科症状の早期受診と、自己判断でのステロイド点眼回避。

予後

角膜潰瘍の予後: 早期治療で視機能温存可能。慢性疾患は長期管理が必要。網膜疾患は不可逆的な場合がある。

関連する薬品

💊 ブプレノルフィン 💊 アトロピン 💊 シプロフロキサシン

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