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うさぎ (Rabbit) 感染症 重度

角膜膿瘍(実質性)

Corneal Abscess (Stromal) / 角膜膿瘍(実質性)

概要

角膜実質内に感染と炎症細胞が局所的に閉じ込められた病変で、白〜黄色の混濁として現れる。通常、小さな上皮損傷から細菌(または真菌)が実質に侵入し、その上を上皮が再被覆して感染を内部に封入することで形成される。点眼薬は健常な上皮を透過しにくいため、実質膿瘍は有痛性で治癒が遅く、深部へ進行して穿孔に至るリスクがある。

主な症状

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原因

角膜実質内に封入された深在性の細菌(パスツレラ、ブドウ球菌、緑膿菌)感染、まれに真菌感染で、通常は接種部位の上に上皮が再被覆する微小外傷の後に生じる。涙液不足、角膜露出、歯科疾患に伴う眼表面の障害がウサギの素因となる。

病態生理

小さな上皮欠損から実質内に侵入した病原体は、上皮が創を覆って治癒すると内部に封入される。涙液から遮断された感染巣は増殖し、好中球性・肉芽腫性炎症を惹起して、周囲の浮腫・血管新生を伴う実質膿瘍を形成する。健常な上皮が点眼抗菌薬の透過を妨げるため膿瘍の治癒は遅く、プロテアーゼ活性により病変がデスメ膜方向へ深化して穿孔リスクとなる。実質の血管新生は角膜を混濁させるが、治癒・薬剤到達のための反応でもある。

治療

積極的な局所治療を要する眼科的緊急症。抗菌薬開始前に角膜培養感受性試験(膿瘍辺縁から滅菌スパチュラでサンプリング)。集中的局所抗菌薬: 強化セファゾリン 5%点眼 q1-2h と強化トブラマイシン 1.4%点眼 q1-2h を交互投与(培養結果待ちの広域カバー)。強化製剤が入手不能な場合はクロラムフェニコール 0.5% q4-6h。真菌性疑い(羽毛状辺縁、サテライト病変): ナタマイシン 5% q2h またはボリコナゾール 1%点眼 q2h。散瞳/鎮痛: トロピカミド 1% q12h(アトロピンより推奨 — ウサギの30%がアトロピナーゼ保有)。融解性/角膜軟化がある場合は自家血清点眼 q2-4h(抗コラゲナーゼ効果)。全身性NSAID: メロキシカム 0.3-1.0 mg/kg PO/SC q24h。深在性/治療抵抗性膿瘍の外科的介入: 壊死組織デブリードマンのための表層角膜切除術、角膜クロスリンキング(利用が限られる)、または層状角膜移植術。穿孔リスクがある場合は結膜有茎弁移植または第三眼瞼フラップ。歯根病因の除外 — ウサギの切歯/臼歯の歯根が後眼球腔を圧迫し続発性眼疾患を引き起こしうる(頭蓋X線/CT)。Eカラーは慎重に(ストレス/GI stasisリスク — ボディスーツ推奨)。治療期間中チモシー牧草自由摂食。フルオレセイン染色とスリットランプで2-3日毎に再検査。参考文献: Williams (2007) Vet Clin Exot Anim, Harcourt-Brown (2002).

予防

角膜膿瘍(実質性)の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

角膜膿瘍(実質性)の予後: 早期かつ集中的な抗菌治療と原因(外傷・歯科疾患)の除去で良好だが、深在性病変は治癒に数週を要する。穿孔・難治例では外科的介入(角膜切除術・結膜弁・角膜移植)を要し予後は要注意。瘢痕により視力が低下しうる。

関連する薬品

💊 クロラムフェニコール 💊 ボリコナゾール 💊 メロキシカム 💊 セファゾリン 💊 アトロピン 💊 トロピカミド 💊 トロピカミド

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