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うさぎ (Rabbit) その他 中等度

慢性体重減少(消耗症)

Chronic Weight Loss (Marasmus) / 慢性体重減少(消耗症)

概要

慢性歯科疾患、腎不全、腫瘍、吸収不良による進行性の体重減少です。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける慢性体重減少(消耗症)の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。

原因

ウサギにおける慢性体重減少(消耗症)の原因: 慢性歯科疾患、腎不全、腫瘍、吸収不良による進行性の体重減少です。

病態生理

慢性体重減少(消耗症)はウサギにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。

診断

進行性の体重減少・筋萎縮・BCS低下から慢性消耗を疑う。口腔検査で臼歯不正咬合(spurs・過長)を確認(最も一般的な原因)。頭部X線で歯根伸長を評価。CBC/生化学で慢性感染・腎疾患・肝疾患を除外。糞便検査でコクシジウム・寄生虫を除外。E. cuniculi抗体検査を実施。腹部超音波で腫瘤・臓器異常を精査。食餌歴(牧草摂取量・ペレット量)と盲腸便(cecotrophy)の摂取状況を確認。ウサギの常生歯は不正咬合で咀嚼不能となり急速に削痩する。

治療

ウサギにおける慢性体重減少の治療 — 体系的な鑑別診断が必要。【ウサギの一般的原因(頻度順)】: 1) 歯科疾患(最多): 臼歯過長/棘が正常な咀嚼を妨害。鎮静下+耳鏡/内視鏡での口腔精査必須。CT(歯根伸長/膿瘍)。2) 慢性腎臓病: 血液化学、尿検査、E. cuniculi抗体価。3) E. cuniculi(全身性): フェンベンダゾール20 mg/kg PO q24h × 28日。4) 腫瘍: 子宮腺癌(未避妊雌>3歳で最多、5歳で60-80%罹患)、胸腺腫、リンパ腫。5) 肝リピドーシス: 24-48時間以上の食欲不振で二次的に発症。SAMe、ミルクシスル。6) GI疾患: 慢性GI stasis、盲腸異常症、寄生虫。7) 潜在的疼痛: 関節炎/脊椎症 — メロキシカム試験投与。【即時栄養支持(原因問わず)】: Critical Care強制給餌10-20 mL/kg q6-8h。チモシー牧草無制限。週1回体重測定(1g精度)。SC輸液50-100 mL/kg/日。消化管運動促進: メトクロプラミド0.5-1.0 mg/kg PO q8h。疼痛管理: メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO q24h。ビタミンB群0.1-0.2 mL/kg SC q24h(食欲刺激)。絶食禁止(>12hで肝リピドーシス誘発)。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Quesenberry & Carpenter (2012).

予防

慢性体重減少(消耗症)の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。

予後

慢性体重減少(消耗症)の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 フェンベンダゾール 💊 メロキシカム 💊 メトクロプラミド 💊 シサプリド 💊 クリティカルケア(オックスボウ)

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