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うさぎ (Rabbit) 腫瘍 重度

子宮腺癌

Uterine Adenocarcinoma / 子宮腺癌

概要

3〜4歳以上の未避妊メスウサギで最も多い腫瘍。5歳以上の未避妊メスでは60〜80%の発生率に達します。

主な症状

腹部膨満 食欲不振 血尿 血性膣分泌物 無気力 膣出血 体重減少

原因

ウサギにおける子宮腺癌の原因: 癌遺伝子・腫瘍抑制遺伝子の遺伝子変異蓄積による腫瘍性形質転換。加齢、慢性炎症、ウイルス感染、ホルモン影響、UV曝露、遺伝的素因がリスク因子。

病態生理

子宮腺癌はウサギにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。

治療

Rabbitにおける子宮腺癌(Rabbit)の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。

予防

一次予防(100%有効—早期避妘時):1) 育種意図なし全雌を2-3年齢最大で避妘(子宮腺癌有病率:3-4歳で20-40%、5歳+未避妘で60-80%—未避妘雌の最多新生物)。子宮腺癌は本質的に避妘で予防可能。早期避妘最適(6-12ヶ月);嚢胞性内膜過形成前に実施で99%+予防。遅延避妘(3歳+)は利益ありが既に開始腫瘍を予防できず。2) 遺伝選択:低腺癌系統選別。卵巣癌/早期子宮疾患の家族歴回避。3) 過度育種回避:育種なら2.5-3歳でリタイア、生涯2-3産仔上限。4) 環境リスク低減:喫煙曝露回避、体重最適化、清潔飼育。5) 栄養:抗酸化剤バランス食(ビタミンE、セレン)は周辺保護効果。脂肪/おやつ過剰回避。6) ホルモン監視:>2-2.5歳避妘遅延の場合、6ヶ月ごと超音波スクリーニング2歳から(早期内膜過形成/嚢胞変化検出)。月1回腹部触診。7) 臨床監視:四半期ごと身体検査>2歳(膣出血、腹部質量、生殖器疾患兆候)。8) 前駆体病変早期発見:CEHは前悪性;超音波検出で直ちに避妘推奨(嚢胞存在で2年内腺癌リスク30-50倍)。膣出血/>3歳ウサギで血尿→直ちに超音波。9) ワクチン/予防:子宮癌特異的ワクチン無し;RHDV2ワクチンは二次感染予防で間接的利益。

予後

重大因子—診断ステージが他の任意の変数より予後を決定:ステージ別:1) Stage I(腫瘍子宮壁限局、転移なし—外科治癒理想):2年無病生存75-85% 完全子宮摘出、5年生存60-70%。2) Stage II(槳膜貫通/隣接組織浸潤、遠隔転移なし):2年生存40-60% 攻撃的手術後。不完全切除は<20% 2年に低下。3) Stage III(領域リンパ節、腹膜播種、遠隔内臓転移なし):2年生存20-30%。広範な腹膜関与は完全切除不可能。予後非常に慎重。4) Stage IV(遠隔転移—診断時20-30%で診断):2年生存<15%、中央値6-12ヶ月。外科でも予後不良。腫瘍グレード—Grade 1(高分化):Stage I で80-90% 2年。Grade 2:60-75%。Grade 3(低分化/高グレード):Stage I で40-60%;Stage II-IV で著しく悪化。外科因子:1) 切除完全性—重大(R0 切除=30-40%予後改善 vs 不完全)。部分子宮摘出=非常に不良(再発80%以内)。2) 周術期死亡2-4%健全;5-10%進行疾患。3) 術後合併症で予後15-20%悪化。年齢—若齢(<5歳)は耐性良好。高齢(>6歳)で30-40%予後悪化。転移疾患—診断時転移存在=最重要予後指標(2年生存70-80%低下)。肺転移(20%)は高度疾患(5年生存<5%)。肝転移(5-10%)は非常に不良(<2% 5年)。飼主因子—術後GI停滞予防アドヒアランス重大(不良=20-30%予後悪化)。避妘状態—2-3歳避妘すべき非避妘ウサギは予防可能悲劇。腺癌発生後、治癒率50-60%低下。化学療法—補助化学療法(ドキソルビシン/カルボプラチン術後)は高グレード/進行腫瘍で2年生存10-15%改善可;但しウサギでエビデンス限定。毒性リスク(骨髄抑制、GI合併症)考慮要。

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