ワイマラナー肥大性骨異栄養症(犬種特異性)
概要
ワイマラナーの重症型HODで、ワクチン接種との関連が示唆されており、致死的な場合があります。
主な症状
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臨床徴候
犬におけるワイマラナー肥大性骨異栄養症の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
ワイマラナーの子犬(2〜4ヶ月齢)。ワクチン接種との時間的関連あり。過剰栄養が悪化因子。
病態生理
ワイマラナーに好発する重症型HOD→高熱・重度骨痛・食欲廃絶。長骨骨端線近位の壊死性炎症。X線で二重線。致死的となることも。
診断
ワイマラナー肥大性骨異栄養症(HOD)の診断はX線検査で長骨骨端板隣接部の二重線所見(double physis line)— 骨端板に平行な放射線透過帯とその遠位の硬化帯を検出。好発部位:尺骨遠位、脛骨遠位、橈骨遠位。両側対称性。臨床徴候:高熱(40-41℃)、骨端部の腫脹・疼痛、跛行、食欲廃絶。CBC:好中球増加、左方移動。CRP上昇。ワイマラナーでは重症型(多臓器不全を伴う)が報告されており、他犬種のHODより予後不良な場合がある。ワクチン接種との時間的関連が報告されているが因果関係は未確定。好発年齢:2-8ヶ月。鑑別:骨髄炎、汎骨炎(PB)、骨肉腫(若齢犬では稀)。治療:支持療法、鎮痛(NSAIDs)。
治療
肥大性骨異栄養症(HOD)。ワイマラナー特異型はより重症化傾向で免疫介在性が示唆される。プレドニゾロン(1-2 mg/kg PO q12h × 5-7日→漸減)が重症例に劇的に有効。NSAIDs:カルプロフェン(4.4 mg/kg PO q24h)またはメロキシカム(0.1 mg/kg PO q24h)。ガバペンチン(5-10 mg/kg PO q8-12h、神経障害性疼痛)。支持療法:安静、冷罨法、栄養管理。重度の発熱:輸液(LRS)+体温モニタリング。自己限定性(成長期終了で改善)だが重症エピソードは生命を脅かすことがある。X線:長管骨骨幹端の「double physis line」。過剰なCa/ビタミンD補給は避ける。ワクチン接種との関連が報告されているが因果関係は確立されていない。Ref: Abeles et al. 1999, Woodard 1982.
予防
子犬期の適正栄養管理。重症はNSAIDs+コルチコステロイド。
予後
犬におけるワイマラナー肥大性骨異栄養症の多くは原因栄養素不均衡の是正により良好予後。早期に適切な食事矯正とサプリメント補充開始で多くの臨床症状は可逆的。急性ビタミンC欠乏(モルモット壊血病)は補給開始後24-48時間で臨床改善開始。代謝性骨疾患(MBD): 早期介入で進行抑制可能だが、骨格異常の完全回復は困難。重度の慢性栄養失調による発達異常・臓器障害は不可逆的な場合あり。飼育者教育による再発防止が長期予後の鍵。
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