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犬 (Dog) 感染症 軽度

歯根膿瘍

Tooth Abscess / 歯根膿瘍

概要

歯根部の細菌感染症で、激しい痛み・顔面腫脹・眼や鼻の分泌物を引き起こします。

主な症状

食欲不振 目やに 発熱 触ると痛がる

原因

歯周病の進行、歯の破折(硬い物の咀嚼)、エナメル質の欠損。上顎第4前臼歯(裂肉歯)に最多。嫌気性菌を含む混合感染。

病態生理

歯周病・歯の破折→歯髄腔への細菌侵入→歯髄壊死→根尖周囲膿瘍形成→骨溶解→顔面瘻管(上顎第4前臼歯では眼窩下瘻管として眼下部から排膿)。上顎犬歯の根尖膿瘍は鼻腔と交通し鼻汁を呈することがある。

治療

抜歯が根治的治療。根管治療(歯の保存目的)が代替。術前デンタルX線で歯根尖の評価が必須。全身抗菌薬:クリンダマイシン(11 mg/kg PO q12h×10-14日)またはアモキシシリン/クラブラン酸。疼痛管理(メロキシカム、ガバペンチン)。上顎第4前臼歯(carnassial tooth)の歯根膿瘍は眼窩下瘻管として発現することが多い。

予防

定期的な歯科ケア(歯磨き・スケーリング)、硬すぎる咀嚼物(蹄・角・骨)の回避、歯の破折の早期治療。

予後

予後は病原体の種類、感染の重症度、宿主の免疫状態、治療開始の時期に大きく依存する。早期に適切な抗微生物療法が開始されれば多くの感染症で良好な転帰が期待できる。免疫抑制状態の動物や重度の敗血症を呈する症例では予後不良となりうる。慢性感染では完治が困難な場合があり、長期的な管理と再発防止策が必要となる。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 クリンダマイシン 💊 メロキシカム 💊 ガバペンチン 💊 ブプレノルフィン

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

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