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犬 (Dog) 筋骨格 軽度

肥大性骨異栄養症(HOD)

Hypertrophic Osteodystrophy (HOD) / 肥大性骨異栄養症(HOD)

概要

急速に成長する大型犬の子犬に見られるHODの重症型で、高熱と著しい骨の痛みを伴います。

主な症状

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臨床徴候

犬における肥大性骨異栄養症(HOD)の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。

原因

原因不明だが、CDVワクチン接種との時間的関連が報告(因果関係は不確定)。急速な成長・過剰栄養(高カルシウム食)が悪化因子。大型犬・超大型犬の子犬(2〜8ヶ月齢)に好発:ワイマラナー、グレートデーン、アイリッシュセッター。

病態生理

長骨の骨端線(成長板)の骨化障害→骨端線近位の骨幹端部の壊死性炎症→新生骨の不規則な沈着。X線で骨端線に沿った「二重線」(double physis line)が特徴的。重症型は高熱(40〜41℃)・重度の疼痛・食欲廃絶・骨の永続的変形を伴い、致死的となることもある。

診断

犬の肥大性骨異栄養症(HOD)の診断はX線検査で確定する。X線: 成長板(骨端板)の遠位骨幹端に'double physis line'(透過線と硬化線の二重線)が特徴的。骨膜反応(periosteal new bone formation)、軟部組織腫脹。好発部位: 橈尺骨遠位、脛骨遠位の成長板。臨床所見: 発熱(40-41℃)、成長板部の疼痛・腫脹・熱感、跛行、食欲廃絶。重症例: 全身性炎症反応(SIRS様)。血液検査: 好中球増多・左方移動、CRP上昇。低アルブミン血症(重症例)。鑑別: 骨髄炎、汎骨炎、骨腫瘍。好発: ワイマラナー(最好発 — ワクチン関連の報告あり)、グレートデン、アイリッシュセッター。大型犬の3-6ヶ月齢。

治療

疼痛管理が治療の中心。NSAIDs:カルプロフェン(2.2 mg/kg PO q12h)。重症例にはプレドニゾロン(1-2 mg/kg PO q12h×3-5日→漸減 — 劇的に有効だが長期使用回避)。ガバペンチン併用。支持療法:輸液、栄養管理。自己限定性で多くは2-4週で改善。好発:大型犬幼犬(グレートデーン、ワイマラナー、アイリッシュセッター)。ワクチン接種後に発症の報告あり。X線で骨幹端に特徴的なdouble physis line。

予防

大型犬子犬の適正な栄養管理(過剰カルシウム・過剰カロリーの回避)。重症型はNSAIDs+輸液・栄養サポート。コルチコステロイドは免疫介在性の要素がある重症例で使用されることがある。

予後

犬における肥大性骨異栄養症(HOD)の多くは原因栄養素不均衡の是正により良好予後。早期に適切な食事矯正とサプリメント補充開始で多くの臨床症状は可逆的。急性ビタミンC欠乏(モルモット壊血病)は補給開始後24-48時間で臨床改善開始。代謝性骨疾患(MBD): 早期介入で進行抑制可能だが、骨格異常の完全回復は困難。重度の慢性栄養失調による発達異常・臓器障害は不可逆的な場合あり。飼育者教育による再発防止が長期予後の鍵。

関連する薬品

💊 メロキシカム 💊 ガバペンチン 💊 プレドニゾロン 💊 グルコサミン・コンドロイチン

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