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犬 (Dog) 感染症 軽度

変形性脊椎症

Spondylosis Deformans / 変形性脊椎症

概要

加齢による椎体終板の腹側骨棘(骨刺)形成。胸腰部と腰仙部に多い。7歳以上の犬では偶発的X線所見として多く見られる。骨棘が神経根を圧迫する場合や椎間板疾患合併時に臨床症状が現れる。大部分は無症状。椎間板脊椎炎(感染性—発熱・進行性疼痛)や椎間板ヘルニア(急性発症)との鑑別が重要。

主な症状

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臨床徴候

犬における変形性脊椎症の臨床徴候は罹患部位と病態の急性/慢性により異なる。急性外傷: 跛行(非荷重)・腫脹・疼痛・変形(骨折・脱臼)。慢性変性: 起立困難・運動不耐性・跛行(運動後悪化・寒冷で悪化)・関節腫脹(OA等)。発達性異常: 子犬期から軽度跛行(股関節・肘関節形成不全)。感染性: 発熱を伴う関節腫脹・疼痛(敗血症性関節炎)。

原因

加齢性椎間板変性(最多)。肥満(軸方向の負荷増加)。作業犬・活動的な大型犬(反復的な機械的ストレス)。ボクサー、ジャーマンシェパード、コッカースパニエルに好発。椎間板ヘルニア(IVDD)との合併が多い。

病態生理

反復的な微小外傷と椎間板変性→線維輪の椎体終板からの剥離→骨膜反応→架橋性骨棘形成(進行例では椎間板腔を越えた骨性架橋)。骨棘が神経根や椎間孔を圧迫しない限り通常無痛。加齢・肥満・作業犬の活動と関連。

診断

多くは偶発的画像所見で無症状。症候性の場合は背部硬直、疼痛、運動性低下。脊椎X線で椎体腹側/側方の骨棘形成(骨橋: bridging spondylosis)を確認。CT/MRIで神経根圧迫の評価(骨棘が椎間孔に突出する場合)。加齢性変化(中~高齢犬で高頻度)。椎間板変性との合併が多い。鑑別: 椎間板脊椎炎(感染性: 椎間腔狭小化+終板溶解)、IVDD、脊髄腫瘍。

治療

無症状例:治療不要—体重管理(機械的ストレス軽減)、制御的適度な運動(筋量維持、高衝撃活動を避ける)。症状あり(軽度〜中等度の硬直/疼痛):NSAIDs(メロキシカム0.05〜0.1 mg/kg SID またはカルプロフェン4.4 mg/kg SID、2〜4週投与後再評価);ガバペンチン5〜10 mg/kg BID(神経根圧迫による神経障害性疼痛)。理学療法:ROM運動、穏やかな水泳、マッサージ、治療的レーザー(クラスIV、脊椎傍筋適用)。ベジンベトマブ(リブレラ)0.5〜1 mg/kg SC 月1回—慢性脊椎OA疼痛に有用。重篤な神経学的障害(稀—骨棘による脊髄/神経根圧迫):外科的減圧(片側椎弓切除術・椎間孔形成術)。体重管理が最重要の長期介入。

予防

体重管理(最重要)、制御的運動(高衝撃反復活動を避ける)、好発犬種の中齢期からの関節サプリメント。

予後

無症状例:優良—大部分が特別な治療なく正常な生活を送る。症状あり:保存療法(NSAIDs+リハビリ)に良好に反応;良好な予後。架橋性骨棘(完全な骨性癒合)は逆説的に癒合後に疼痛が軽減することが多い。骨棘による真の神経学的障害は稀で外科的評価が必要。

関連する薬品

💊 メロキシカム 💊 ガバペンチン 💊 グルコサミン・コンドロイチン 💊 ベジンベトマブ(リブレラ)

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