レッグ・ペルテス病
概要
小型犬の子犬に見られる大腿骨頭の無腐性壊死で、股関節の痛みと跛行を引き起こします。
主な症状
原因
血管閉塞による大腿骨頭の虚血性壊死。原因不明だが遺伝的素因。トイプードル・ミニチュアピンシャー・ヨークシャーテリア・WHWT。
病態生理
大腿骨頭への血液供給障害→無腐性壊死→大腿骨頭の崩壊・変形→二次性変形性関節症→股関節痛・跛行。小型犬の子犬(4〜11ヶ月齢)に好発。
治療
大腿骨頭切除術(FHO)が標準治療 — 疼痛除去と機能回復に優れた成績。人工股関節全置換術(THR)は大型犬種で検討されるが、本疾患は主に小型犬に発症するためFHOが第一選択。術後リハビリ:早期荷重開始、水中トレッドミル、PROM、4-8週で良好な機能回復。保存療法(NSAIDs+運動制限)は軽症例で試みるが、多くの症例で外科が必要。NSAIDs:メロキシカム(0.1 mg/kg PO q24h)。好発犬種:トイ種(ヨーキー、ミニピン、ウェスティ、ケアーンテリア)。4-12ヶ月齢で発症。参考文献: Off W & Matis U. Comp Cont Ed Pract Vet 1997; Demko J & McLaughlin R. Vet Surg 2005. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Joint (MSM+グルコサミン/コンドロイチン): 関節軟骨保護・抗炎症 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
好発犬種の繁殖管理。大腿骨頭切除術(FHO)で疼痛管理。リハビリテーション。
予後
予後は疾患の種類、重症度、診断時期、治療への反応性、個体の全身状態により異なる。早期発見と適切な治療介入により多くの疾患で良好な転帰が期待できる。慢性疾患では長期的な管理計画の策定と飼い主のコンプライアンスが予後に大きく影響する。定期的な経過観察と治療計画の再評価が最適な治療成績の達成に不可欠である。合併症の予防と生活の質の維持が長期管理の目標である。
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