視神経炎
概要
視神経の炎症で突然の失明を引き起こし、免疫介在性や感染性が原因となることが多いです。
主な症状
原因
免疫介在性(MUOスペクトラムの一部:GMEの視神経型)、感染性(CDV・Toxoplasma・Ehrlichia・Cryptococcus)、腫瘍の視神経浸潤。全犬種・全年齢で発症。片側性>両側性。突然の失明で来院。
病態生理
視神経の炎症性脱髄/軸索変性→視神経の膨化→急性の片側性/両側性失明。対光反射(PLR)の消失が特徴的(SARDSとの鑑別:SARDSでも初期PLR消失)。MRIで視神経の造影増強・肥厚。ERGは正常(SARDSではflat)が鑑別点。
治療
免疫抑制量プレドニゾロン(2 mg/kg PO q12h)で開始し、視機能回復後に4-8週かけて漸減。ステロイド不応例にはMMF(8-12 mg/kg PO q12h)またはアザチオプリン(2 mg/kg PO q24h→q48h)。基礎疾患の精査が不可欠:肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)、犬ジステンパー、全身性真菌症(ブラストミセス等)、腫瘍。MRI造影で視神経の腫大・造影増強を確認。網膜電図(ERG)で網膜機能を評価し視神経病変を区別。PLR(対光反射)消失+散瞳+威嚇瞬き反射消失が特徴的所見。GMEが基礎疾患の場合は長期免疫抑制が必要で、予後は基礎疾患に依存。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート
予防
基礎疾患の管理。免疫抑制療法(プレドニゾロン+アザチオプリン)で早期治療すれば視力回復の可能性あり。感染性の場合は原因微生物に対する特異的治療。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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