ノカルジア症
概要
肺・皮膚・その他の臓器に慢性膿瘍を形成する細菌感染症です。
主な症状
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原因
犬の放線菌症/ノカルジア症はフィラメント状細菌 Actinomyces/Nocardia の感染による。口腔常在菌の創傷・咬傷からの侵入(放線菌)や、土壌由来菌の経気道・経皮感染(ノカルジア)で発症する。
病態生理
これらの菌は膿瘍・肉芽腫・化膿性胸膜炎(膿胸)を形成し、硫黄顆粒を伴う排膿性の瘻管をつくる。緩徐に進行し、長期の抗菌薬治療を要する。
治療
長期抗菌薬治療(最低6-12ヶ月)が必須。TMP/SMX(15-30 mg/kg PO q12h)が第一選択で、ノカルジアに対する良好な移行性を持つ。重症・播種性にはアミカシン(15 mg/kg IV q24h)を初期2-4週併用し、腎毒性モニタリング実施。ミノサイクリン(5-10 mg/kg PO q12h)は代替薬。膿瘍・膿胸には外科的デブリドマン・ドレナージ。免疫低下の基礎疾患精査が重要(クッシング、免疫抑制薬使用、糖尿病)。感受性試験はNocardia種により異なるため培養・同定が必須。治療中止後の再発に注意し、CRP/画像で治療効果を評価。
予防
犬におけるノカルジア症の予防は遺伝性疾患の繁殖管理と早期発見が中核。DCM/HCM素因品種(ドーベルマン・コッカースパニエル・メインクーン・ラグドール)の繁殖前心エコースクリーニング。グレインフリー食関連DCM予防のためタウリン・カルニチン適切量含有食を選択。フィラリア予防徹底による右心不全予防。歯科ケアによる感染性心内膜炎予防。定期的聴診による心雑音早期発見。
予後
犬におけるノカルジア症の予後は基礎心疾患の種類と心不全の進行度により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
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