ブラストミセス症
Blastomycosis / ブラストミセス症
概要
主に肺を侵し、皮膚・眼・骨に広がる全身性真菌感染症です。
主な症状
咳
呼吸困難
目の充血
発熱
無気力
体重減少
原因
Blastomyces dermatitidis(土壌真菌)。北米五大湖地域・ミシシッピ川/オハイオ川流域に分布(日本では報告なし)。湿地帯の有機物豊富な土壌に生息。猟犬・屋外活動犬に好発。大型犬の雄に多い。尿中抗原検査で迅速診断可能。
病態生理
Blastomyces dermatitidisの分生子を吸入→肺胞マクロファージ内で酵母形態に転換→免疫回避→肺の肉芽腫性炎症→血行性播種→皮膚(排膿性結節)・眼(ぶどう膜炎・緑内障)・骨(骨溶解性病変)・リンパ節に播種。
治療
Dogにおけるブラストミセス症の治療には全身性抗真菌薬療法が必要である。アゾール系抗真菌薬(フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール)またはアムホテリシンBが菌種と重症度に応じて使用される。治療期間は完全な除菌のため通常長期間(数週間〜数ヶ月)を要する。表在性感染には局所抗真菌剤を併用する。環境消毒により再感染リスクを低減する。長期アゾール療法中は肝機能をモニタリングする。
予防
流行地域での湿地帯・水辺の掘削行動の回避。イトラコナゾール(5mg/kg/日、6ヶ月以上)で治療。眼病変は視力予後に影響。
予後
予後は真菌の種類、感染部位、宿主の免疫状態、治療への反応性に依存する。表在性真菌感染は適切な抗真菌療法により予後良好であるが、深在性・全身性真菌感染では治療が長期化し予後が慎重となる。免疫抑制動物では治療反応が乏しく再発率が高い。完全な治癒には数週間から数ヶ月の継続治療が必要であり、培養陰性化の確認が治療終了の指標となる。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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