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犬 (Dog) 感染症 緊急

心筋炎

Myocarditis / 心筋炎

概要

感染性/免疫介在性/毒性による心筋炎症→心筋細胞壊死・線維化→収縮機能障害+心室性致死的不整脈。外傷性心筋炎(交通事故後24-72時間)が犬で臨床的に重要。

主な症状

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臨床徴候

犬における心筋炎の臨床徴候は心機能低下の程度により段階的に進行する。代償期(無症候): 心雑音が唯一の所見、聴診で発見される。早期心不全: 運動不耐性・咳(左心不全)・腹水(右心不全)。進行性心不全: 呼吸困難・チアノーゼ・失神・夜間咳。末期: 起座呼吸・肺水腫・心原性ショック。猫では FATE(大動脈血栓塞栓症)として急性後肢麻痺・冷感・疼痛・パルス消失で発症することがある。

原因

パルボウイルス(新生仔心臓型)、Trypanosoma cruzi(シャーガス病)、Borrelia burgdorferi(ライム心炎)、バルトネラ、外傷性心筋挫傷(交通事故)、ドキソルビシン心毒性、免疫介在性、特発性。

病態生理

感染性/免疫介在性の心筋炎症→心筋細胞の壊死・線維化→収縮機能障害(急性DCM様)+不整脈(心室性不整脈が致死的)。急性期:心原性ショック・突然死のリスク。慢性期:拡張型心筋症への進展。外傷性心筋炎(交通事故後24-72時間に心室性不整脈が出現)が犬で臨床的に重要。

診断

急性の頻脈性不整脈、運動不耐性、虚脱、突然死。心電図: VPC、VT、ST変化。心エコー: 心筋壁運動異常、左室収縮機能低下(FS低下)。心筋トロポニンI(cTnI)著増が心筋障害の高感度マーカー。原因検索: パルボウイルス(子犬)、トリパノソーマ(Chagas病/輸入症例)、Bartonella、免疫介在性、薬剤性(ドキソルビシン)。心臓MRIで心筋浮腫・造影増強。心内膜心筋生検は確定だが侵襲的でリスクがある。

治療

基礎原因治療。Trypanosoma cruzi(シャーガス病):ベンズニダゾール5-10 mg/kg PO q12h×60日(急性期に最も有効)。パルボウイルス:支持療法(輸液・抗菌薬・制吐剤)。細菌性:培養感受性ベース抗菌薬。外傷性:48時間ECGモニタリング、VT:リドカイン CRI 25-80 ug/kg/min。急性心不全:フロセミド2-4 mg/kg IV、ドブタミン2-15 ug/kg/min CRI。免疫介在性:プレドニゾロン0.5 mg/kg/day(感染性には慎重)。ドキソルビシン毒性:薬剤中止、ピモベンダン+ACE阻害薬。

予防

パルボウイルスワクチン接種(コア)、マダニ予防(ライム病・バルトネラ)。ドキソルビシン:各サイクル前の基準心エコー+cTnI。累積量>180 mg/m2でデクスラゾキサン予防投与。交通事故後のECGモニタリング。

予後

原因により異なる:外傷性心筋炎は不整脈制御で5-7日で回復することが多い。パルボウイルス新生仔型は予後不良。シャーガス病:治療にもかかわらず数ヶ月-数年でDCMへ進展。免疫介在性:免疫抑制療法への反応は様々。

関連する薬品

💊 プレドニゾロン 💊 リドカイン 💊 ドキソルビシン 💊 ソタロール 💊 ドブタミン 💊 メキシレチン

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