マラセチア皮膚炎
概要
皮膚の酵母過剰増殖で、脂っぽく痒みのある悪臭を伴う皮膚・耳感染症です。
主な症状
原因
基礎疾患(アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、角化異常症)による皮膚微小環境の変化が過剰増殖を促進。多湿環境、過度の皮膚皺(シャーペイ、バセットハウンド等)。
病態生理
Malassezia pachydermatis(常在菌)の過剰増殖→酵母由来リパーゼによる皮脂分解→遊離脂肪酸が皮膚を刺激→掻痒・炎症→脂漏性皮膚炎。酵母抗原に対するI型・IV型過敏反応が痒みを増幅。皮膚皺部・耳道・指間に好発。
治療
Dogにおけるマラセチア皮膚炎の治療には全身性抗真菌薬療法が必要である。アゾール系抗真菌薬(フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール)またはアムホテリシンBが菌種と重症度に応じて使用される。治療期間は完全な除菌のため通常長期間(数週間〜数ヶ月)を要する。表在性感染には局所抗真菌剤を併用する。環境消毒により再感染リスクを低減する。長期アゾール療法中は肝機能をモニタリングする。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート
予防
基礎疾患の管理、定期的な薬浴(ミコナゾール・クロルヘキシジン配合シャンプー週2回→維持期週1回)、耳の定期清掃、皮膚の乾燥維持。
予後
予後は真菌の種類、感染部位、宿主の免疫状態、治療への反応性に依存する。表在性真菌感染は適切な抗真菌療法により予後良好であるが、深在性・全身性真菌感染では治療が長期化し予後が慎重となる。免疫抑制動物では治療反応が乏しく再発率が高い。完全な治癒には数週間から数ヶ月の継続治療が必要であり、培養陰性化の確認が治療終了の指標となる。
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